【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』ラスト、重大シーンがカットされていた ─ 内容と削除理由を監督が語る

アイアンマンの“指パッチン”、その直後
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、このたび米国のポッドキャスト「Happy Sad Confused」に登場。そこで思いもよらない、しかし極めて重要(になるはずだった)シーンをカットしたことを明かしている。
物語のクライマックスでは、ヒーローとサノス軍がインフィニティ・ストーンをめぐって激闘を繰り広げる。ドクター・ストレンジはトニー・スターク/アイアンマンに、予見した「約1,400万に1つの勝利」が今まさにこの時なのだと示した。格闘の末、サノスはトニーを振り払い、「私は絶対なのだ(I am inevitable)」と言い放つと、装着したガントレットで指を鳴らす。しかし、すでに6つのストーンはトニーの右手に移っていた。「だったら、私はアイアンマンだ(And, I am Iron Man)」。トニーが指を弾くと、サノス軍は塵と消えていく。しかしストーンの持つパワーに、トニー自身も耐えることができなかった。
ジョー監督によれば、問題の場面はこの直後に挿入される予定だったという。
「サノスが指を鳴らした時のように、トニーも非現実世界の駅に行く予定だったんです。そして、そこには未来の娘がいる。未来の娘がトニーを許してやることで、彼は安心して逝くことができる、というアイデアでした。」
前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で、サノスは指を鳴らした直後、オレンジ色の空間(ソウル・ストーンの力を象徴する場所とされる)へ送り込まれていた。そこでサノスは、幼少期の娘ガモーラと対峙し、少しだけ言葉を交わしている。『エンドゲーム』のラストでは、トニーもオレンジ色の世界で娘と出会う予定だったというのだ。
『エンドゲーム』でトニーとペッパーの娘、モーガンを演じたのは子役のレクシー・レイブ。カットされた未来のモーガン役には、Netflixドラマ「13の理由」(2017-)のキャサリン・ラングフォードがキャスティングされていた。
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キャサリンの出演は2018年10月に報じられていたが、『エンドゲーム』本編にキャサリンの姿はなく、名前もクレジットされていない。ファンの間では「キャサリンはどこ?」「カットされたのか、出演は誤報だったのか」と話題を呼んでいた。
実際のところ、キャサリンが未来のモーガンを演じたシーンは撮影され、一度は編集もなされていたことが判明している。ちなみにキャサリン本人は、『エンドゲーム』の公開直後、Instagramにて「どんな役柄だったんですか?」との質問に「…」とだけ応じた。秘密保持の契約上、本人の口からは何も言えない状態にあったのだろう。