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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』カメオ出演者と製作秘話 ─ 発見困難な人物からMCU史上初の設定まで、証言とともに紐解く

アベンジャーズ/エンドゲーム
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK 写真:ゼータ イメージ

ハワード・スターク

「カメオ出演者」と呼ぶのは気が引けるようにも思われるが、まずはなんといってもハワード・スタークであろう。2012年のニューヨークでスペース・ストーンを入手しそびれたトニー・スターク/アイアンマンは、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカとともに1970年へ向かう。理由はひとつ、基地に保管されているスペース・ストーンとピム粒子を揃って手に入れるためだ。

ところがトニーが地下施設でスペース・ストーンを回収した直後、父親ハワード・スタークが彼の目の前に現れる。トニーはMITからやってきた「ハワード・ポッツ」と名乗り、親子の再会を果たすのだ。なお、本作でハワードを演じたのはジョン・スラッテリー。『アイアンマン2』(2010)『アントマン』(2015)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に続いて4度目のハワード役である。

Fandangoに対して、脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーは、トニーとハワードの対面シーンが生まれた理由を明かしている。なんでも、「タイム泥棒」においては少なくとも一つは「のっぴきならない状況」を作りたかったそう。ハワードとハンク・ピムがぎくしゃくしており、またペギー・カーターがS.H.I.E.L.D.設立に関与していた時期があること、そして「片道ぶんしかピム粒子がない」という状況を作ったことで準備は整った。

マクフィーリーは「(タイム泥棒では)それぞれのキャラクターにエモーショナルな出来事が起こります。そして言うまでもなく、トニーには父親の問題がある」と語る。一方のマルクスは、トニーがかつての父親に出会うというシチュエーションに自信をにじませた。

「(トニーとハワードの対面は)とてもうまくいったと思っています。母親が自分を妊娠している時代に戻りつつも、自分自身は父親になっている。とても奇妙な状況ですよね。トニーは父親になっていて、自分の父親と話しているけれども、当時の父親より年上なんです。そんな場面を描けるとわかったら、やらない手はありませんでしたよ。」




ちなみに二人が言及しているように、1970年のシーンにはハンク・ピム博士も登場。演じるマイケル・ダグラスは『アントマン』『アントマン&ワスプ』(2018)に続き3度目のMCU出演だが、この場面ではCGの力で俳優デビュー直後の姿まで約50年ぶん(!)若返った。ラストには現在の姿で登場しているあたり、実は本作でも随一の“変わり種出演”といえるだろう。

『アントマン』ハンク・ピム(マイケル・ダグラス)
こちらは『アントマン』のマイケル・ダグラス。© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

ペギー・カーター

トニーが父親と対面しているころ、スティーブもゆかりの人物と再会している。にわかに不審者騒ぎが巻き起こる中、姿を隠したのは、かつての恋人ペギー・カーターの部屋だったのだ。そこでスティーブは、ペギーの部屋に自分の写真が飾られているのを見つけ、ガラスの向こうの部屋に現れたペギーをブラインド越しに見つめる。それは、70年間の眠りについていたスティーブにとって、本来ならば見ることのできないはずの姿だった。

スティーブとペギーの関係性は『キャプテン・アメリカ』シリーズで折に触れて語られ続けてきたが、『エンドゲーム』ではラストシーンに至るまで重要なものとして扱われることになる。映画の結末でスティーブは過去に戻ってペギーと結婚し、自分の人生を手にすることを選ぶのだ。

キャプテン・アメリカの物語、徹底解説はこちら



脚本家のマルクスは、スティーブとペギーの二人に強い思い入れがあることを隠していない。

「スティーブとペギーが再会することで、MCUにおける僕たちの時間も一周したように思うんです。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を執筆して、途中には『エージェント・カーター』(2015-2016)も作りましたから。最後に二人を再び出会わせることができて嬉しいですよ。」

ヘイリー・アトウェル
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19549755360/

ペギー役を演じたのは、もちろん従来のMCU作品につづいてヘイリー・アトウェル。主要人物として登場したのは『ザ・ファースト・アベンジャー』「エージェント・カーター」のみだが、彼女の物語も本作でひとつの幕を閉じたことになる。ちなみに「エージェント・カーター」繋がりでいえば、1970年代の場面にはハワードの運転手としてエドウィン・ジャーヴィスも登場し、同シリーズでジャーヴィスを演じたジェームズ・ダーシーが出演した。「エージェント・カーター」のキャラクターが映画に登場した、極めて貴重な機会のひとつである。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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