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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』カメオ出演者と製作秘話 ─ 発見困難な人物からMCU史上初の設定まで、証言とともに紐解く

アベンジャーズ/エンドゲーム
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK 写真:ゼータ イメージ

ハワード・ザ・ダック

『アベンジャーズ/エンドゲーム』において最も発見の難しいカメオ出演者がハワード・ザ・ダックだ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)以来の登場となる。

ハワードが登場しているのは、映画のクライマックスにあたるヒーローとサノス軍の全面激突の直前だ。サノス軍の兵士が地球に放たれ、キャプテン・アメリカがシールドを締め直すと、その耳にサム・ウィルソン/ファルコンの声が聞こえてくる。消滅したヒーローたちが大軍をなして帰ってくるのだ。ハワード・ザ・ダックは、ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプが登場するカットの画面右側、エイリアンの足元にちらりとその姿を覗かせている

ComicBook.comにジョー監督が明かしたところによると、ハワードは映画の完成直前に急遽追加されたとのこと。いわく「VFXの確認中、全員がポータルから出てくる場面を見て、“ここにハワード・ザ・ダックを出せたら最高だな”と思ったんです」。VFXチームに「なんとか登場させてほしい」と頼んだのは、なんとVFXショット完成予定の約3日前だったそう。スタッフはジョー監督を見て「やってみましょう」と応じたという。

MCUとは無関係ですが、こんな企画も

ジョー・ルッソ監督、MCU初の役柄を演じる

本作のカメオ出演者を紹介するにあたって、触れないわけにいかないのがジョー・ルッソ監督の存在だ。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)で医師のファイン役を、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で精神科医ブルサード役(未公開シーン)を、そして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)ではトニーとペッパーを隠し撮りするパパラッチ役(未公開シーン)を演じてきたジョー監督は本作に堂々と出演し、史上最も多くのセリフを喋っている。

ジョー監督が演じたのは、映画序盤のグループセラピーのシーンに登場する、同性の恋人とのデートを語る男性役。「この前、彼とデートに行ったんだよ。5年ぶりだった。何を話していいかわからなくて、くだらない話をした。変わったなとか、お互いの仕事とか」。「サラダが来た時に彼が泣きだして…デザートの時には僕も泣いたよ。でも、明日も会うから」。




MCUにおいて、ゲイを公言するキャラクターが登場するのは今回が初めてとなる。ジョー監督は米Deadlineにて「表現することが大切」と述べ、自身の監督するMCU作品のどこかにゲイの人物を登場させ、自ら演じたいと考えていたことを明かした。「自分たちが演じることで、作り手が重要視していることを示したかった。マーベル・ユニバースが多様性を大切にしている時期なので、良いタイミングだと思ったんです」。

アンソニー&ジョー・ルッソ
ジョー・ルッソ監督(左)Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Anthony_and_Joe_Russo_by_Gage_Skidmore.jpg

一方でアンソニー監督は、このシーンはゲイの人物が重要なのではなく、生命の半分が消滅したことを一般の人々が語ることが大切だったのだと話す。「より広い世界を描くために必要な場面でした。アベンジャーズ以外の人々が自らの経験を語らなくてはいけない。さもないと閉塞的で視野の狭い作品になってしまいます」。それゆえジョー監督の役柄はゲイという設定だが、あくまでサノスの犠牲を受けた男性の一人として、特別な存在ではないものとして扱われている。

ジョー「物語に関わるキャラクターがゲイであることや、彼の日常を何気なく描きたいと思いました。誰もが過ごしている日々の生活を表現したい。大勢に届く世界規模の映画ですから、多くの方々がスクリーンのどこかに自分自身を見つけられるのが大事だと思っています。」

アンソニー「アメリカほど同性愛が自由ではない国もあります。この手の映画に(同性愛の)要素を入れれば、そうした国々にも響くところがあると思うんですよ。」



ところで本作には、ジョー監督の2人の愛娘も出演。ひとりはクリント・バートン/ホークアイの娘ライラを、もうひとりはブルース・バナー/ハルクに写真撮影を求める少女を演じている。

サノスの生みの親、ジム・スターリン

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』および『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、コミック『インフィニティ・ガントレット』(小学館集英社プロダクション刊)なくしてありえなかった。1973年にサノスを誕生させ、『インフィニティ・ガントレット』では原作を務めたコミックライター兼アーティストのジム・スターリンは、ジョー監督と同じくグループセラピーのメンバー役で出演している。コミックへの敬意をうかがわせるカメオ出演となった。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Sources: Fandango, ComicBook.com(1, 2), Cinema Blend(1, 2), The New York Times, Deadline, IGN

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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