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『IT/イット』監督と『アベンジャーズ』ルッソ兄弟のコラボ新作、現在も企画進行中 ─ 終末SF『エレクトリック・ステイト』映画化

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)のアンディ・ムスキエティ監督と『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソがタッグを組む、映画『エレクトリック・ステイト(原題:The Electric State)』は、2019年7月現在も水面下で企画進行中だという。

2019年7月19日(米国時間)、ポップカルチャーの祭典「サンディエゴ・コミコン」に、本作の脚本を執筆するクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーが登場。二人の次なる作品が『エレクトリック・ステイト』であることを明かしたという。米AMC TheatresがTwitterにて報告した。

本作はスウェーデンのアーティストであるシモン・ストーレンハーグ氏による同名のイラスト作品集(邦訳版はグラフィック社刊)を映像化するもの。原作は美しくも寂しいイラストと文章で、10代の少女ミシェルと黄色いロボット「スキップ」が、ドローン戦争によって荒廃した1997年のアメリカを旅していく様子が描かれる。

映画版ではアンディ・ムスキエティが監督を務め、アンソニー&ジョー・ルッソはプロデュースを担当。脚本のマルクス&マクフィーリーは、ルッソ兄弟とは『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までの4作品でタッグを組んできた人物だ。本企画は2017年12月に第一報が伝えられていたが、約1年半にわたって続報が聞こえてこなかったため、企画がいまだ存在しているかどうかさえ定かではなかった。

もっとも、アンディ監督とルッソ兄弟はそれぞれに多忙な1年半を過ごしてきている。アンディ監督は『IT/イット』の続編であり完結編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(2019年11月1日公開)を製作しているほか、ルッソ兄弟も『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開されたのち、すぐさま新作『Cherry(原題)』の準備に入っているのだ。

さらにアンディ監督は、『IT/イット THE END』ののち、次回作としてDC映画『ザ・フラッシュ(原題:The Flash)』の交渉に入っていると伝えられている。その忙しさゆえ、「(次回作に着手するまでに)数ヶ月休みたい」と話しているほどだ。その後は日本の同名漫画を実写映画化する『進撃の巨人』も控えているため、『エレクトリック・ステイト』が実現するのは当面先となるかもしれない。ハリウッドで最も注目されるクリエイターのタッグ作、まずは焦らず気長に待つことにしよう。

『IT/イット』完結編、予告編はこちら

Sources: AMC, SR, The Playlist, Fandango

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。