『エルヴィス』4時間版、バズ・ラーマン監督がリリースの可能性を 「否定はしないが今ではない」

“キング・オブ・ロックンロール”エルヴィス・プレスリーの半生を綴った伝記映画『エルヴィス』(2022)のバズ・ラーマン監督が、4時間版のリリースを検討しているようだ。
『エルヴィス』は、エルヴィスが乗り移ったかのような素晴らしいパフォーマンスで魅せたオースティン・バトラーの演技を、ラーマン監督のまばゆいばかりの演出が引き立てて絶賛された作品。以前にラーマン監督は、約4時間のバージョンが存在するが、劇場用に2時間39分に短縮しなければならなかったと明かしていた。そのエクステンデッド版については将来的にリリースの可能性もあると、米ScreenRantとのインタビューで監督が語っている。
「今ではないし、おそらく来年でもないでしょう。ですが、将来的に別のカットを検討する方法があるかもしれない、という考えを排除はしません。とはいえ、気を付けないといけませんね。というのも、その言葉を口にした瞬間、“4時間版が観たい!”というツイートで溢れてしまいますから。」
すぐには無理だというラーマン監督は、その理由についても語っている。
「エクステンデット版があるから、ただリリースするというわけにはいきません。ポストプロダクション(撮影後準備)では視覚効果やカラーグレーディング、カットにリファイン、アフレコを分刻みで行わなければなりません。完成品がそこにあって、ボタンを押せば出て来るというものではありませんからね。また戻って作業しなければなりません。エクステンデッドカットを作るには、さらに4〜6ヶ月は作業をしなければならないのです。可能性は否定しませんが、今ではありません。少し疲れ気味ですからね。」
エクステンデッド版のリリースはあり得るが、監督としては少し休息を取ってからにしたいと考えている様子。ラーマン監督は、映画を1本撮り終えた後に次の作品に取りかかるまでの期間が長く、5~10年のスパンで1本の映画を手がけている。その流れで考えると、『エルヴィス』の4時間版が実現するとしても、日の目を見るのはかなり先のこととなりそうだ。
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Source:ScreenRant