『ニューヨーク1997』リブート版が進行中、「リメイクではなくオリジナルを踏襲」

ジョン・カーペンター監督、カート・ラッセル主演のSFスリラー『ニューヨーク1997』(1981)のリメイク企画が進行中だ。本プロジェクトを手がける製作チームRadio Silenceが、企画の進捗について米Entertainment Weeklyのインタビューにて語っている。
『ニューヨーク1997』は、巨大な監獄に改造され、300万人の囚人が放たれていたニューヨークのマンハッタン島を舞台に、特殊部隊出身のスネーク・プリスキン(カート・ラッセル)が、政府から用命を受け大統領の救出作戦に臨む戦いを描いた映画。小島秀夫監督のゲーム『メタルギアソリッド』シリーズを始め、多くの作品に影響を与えた映画として知られ、今もなおカルト的人気を誇っている。
現在進行中というリブート企画を手掛けるのは、人気ホラーシリーズ『スクリーム』のリブートも務めるRadio Silenceのマット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット、チャド・ビレラだ。
ビレラは本プロジェクトの進捗について「20世紀スタジオとの製作をとても楽しみにしています。今は私たちの間でセッションを進めていて、来年のどこかで脚本に進めればと思っています。土台作りがまさに始まったところで、まだまだ初期の段階ですが」と語る。気になるのは、オリジナル版にいかに手を加えるのかだが、ジレットいわくリメイクではないとのことだ。
「本作はリメイクできない財産の一つで、私たちには触れられないものです。私たちにとってどれだけ大切で、私たちがどれだけ愛しているかという意味で成層圏に棲息しているような感じですね。『スクリーム』のリブートのように、私たちの愛するキャラクターや世界観を踏襲したものになると思います。」
過去には「刑事ジョン・ルーサー」(2010ー)の脚本家ニール・クロスが、リブート版の脚本を執筆を予定していたことや、『透明人間』(2020)のリー・ワネル監督がリブート版へ準備を進めているなど報じられてきたが、いずれも実現はしていない。「リブートではあるがリメイクではない」本プロジェクトの行方に注目だ。
Source:Entertainment Weekly