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『エターナルズ』に影響を与えた映画とは? ─『2001年宇宙の旅』『ツリー・オブ・ライフ』『インターステラー』ほか数々の名作並ぶ

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)による『エターナルズ』は、“アベンジャーズ”の誕生よりもはるか昔から地球に存在し、7000年もの間、人知れず人類を見守ってきた最古のヒーローチーム、“エターナルズ”を描く一大群像劇。壮大かつ野心的な本作は、『2001年宇宙の旅』(1968)などの名作の数々から影響を受けているようだ。

その影響を語るのは、本作の監督・共同脚本を務めたクロエ・ジャオ。Fandangoのインタビューにて、『ノマドランド』(2020)でアカデミー賞に輝いた監督は「この映画では、私に多大な影響を与えた多くの映画や監督への敬意が払われています」と説明している。影響を与えた要素は、かつてない映像の世界を作り上げる上でのことだったという。「この映画は視覚的に非常に多様性に富んでいるので、映画の様々な部分で彼らからの影響が盛り込まれています」。

クロエ・ジャオは、「マーベルのビジュアル・エフェクトやデザインチーム、アクションユニットとは、テレンス・マリックによる『ニュー・ワールド』(2005)『ツリー・オブ・ライフ』(2011)を観ました」と続けた。『ニュー・ワールド』では異なる世界の男女の恋が描かれ、『ツリー・オブ・ライフ』では壮大な家族と生命の連鎖が描かれていた。いずれの作品も撮影監督の巨匠、エマニュエル・ルベツキが静謐な映像美で登場人物や風景を捉えた作品。ルベツキが撮影した作品としては、『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)にも影響を受けているとのことだ。

そのほかの影響作は、ドゥニ・ヴィルヌーヴによる『ブレードランナー2049』(2017)や、クリストファー・ノーランによる『インターステラー』(2014)、ロン・フリックによるドキュメンタリー映画『Samsara(原題)』、そしてスタンリー・キューブリックによる『2001年宇宙の旅』だ。クロエ・ジャオにとって、『2001年宇宙の旅』はこの中でも特別な存在のようで、「非常に重要でした」と説明している。

一方、『Samsara』は2011年に米国公開された日本未公開作で、同作の公式のサイトによると、“日常的なものから奇跡的なものまで、我々の世界における不思議を探求し、人間の精神性や人間の経験の計り知れない領域”を捉えた作品とのことだ。同作は70mmフィルムで撮影されており、上述のほかの作品と同様に、圧倒的な映像美と神秘的世界観が、『エターナルズ』へ影響を与えた要素と思われる。

さらにクロエ・ジャオは、「人生の中で観たものからは、ほかにも沢山の作品の要素が散りばめられています」と述べ、観客への期待感をさらに煽っている。アカデミー賞受賞監督が挑む初めてのMCU映画、『エターナルズ』は2021年11月5日に公開だ。

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Source:Fandango

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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