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『エターナルズ』キンゴ役、最初は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』に別の役で出演するはずだった

クメイル・ナンジアニ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48462713701/

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『エターナルズ』で鮮烈な印象を残したキンゴ役のクメイル・ナンジアニは、もしかしたらボリウッド映画でダンスを披露することも、付き人と50年来の仲を築き上げることもなかったかもしれない。『エターナルズ』で脚本を手がけたカズ・フィルポによれば、『エターナルズ』より先に、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3(原題)』に出演する予定が決まっていたというのだ。

ScreenRantとの取材で製作当時を振り返ったカズは、当初からキンゴ役にはクメイル・ナンジアニのことを想定して脚本を執筆していたことを明かしている。共同脚本のライアン・フィルポと共にナンジアニの大ファンだったというカズだが、キャスティングを巡って大問題に直面してしまった。

「僕たちは、このキャラクター(キンゴ)を彼のために書いていたんです。それで、(アイデアを)マーベルのお偉方に提案したら、こう言われたんですよ。“私たちもクメイルのことは大好きです。けれど、彼は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』に出演するんです。ジェームズ・ガン(監督)が彼のために役を用意したんですよ”って。僕たちは“残念です。この役に完璧な方なのに。本当に良いのにな”って感じでした。“ジェームズの勝ちだ。まあ、ジェームズ・ガンだからね”って。」

すでにMCUで成功を収めているジェームズ・ガン監督とあらば勝ち目もないと悟ったカズ。ところが、諦めムードだったところに転機が訪れた。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』の製作に遅延が生じたのだ。カズは当時を「『ガーディアンズ』が遅れたことで、奇跡的にクメイルへの道が開けたんです」と振り返る。「その時は、運命的な瞬間だと思いました」。

なお、カズは『エターナルズ』のスピンオフ製作に意欲を見せており、別の取材ではキンゴの前日譚作品についてのアイデアを語っていた。「(時代を)遡って、1890年代のムンバイを舞台にしたキンゴのエピソードをやりたいです。彼が、インドにおける大英帝国の平和的解体に尽力するガンジーと関わりながら、映画スターとして生計を立てていくんですよ」。

ところで気になるのは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.3』でナンジアニが演じる予定だったキャラクターについて。なんと、カズの発言を聞きつけたジェームズ・ガン監督自らが明かしている。

「僕の記憶ですと、『Vol3』では友人であるクメイルにカメオの役を書きました。ケヴィン・ファイギが、“クメイルには『エターナルズ』で重要な役があるんです”と言いに来られた時、僕は“こっちの小さな役より、そっち(『エターナルズ』)に出ている彼を見たいです”って答えました。製作の遅延と関係していたかは覚えていないです。」

「役に立つキャラクターでした。セリフも幾つかあって。でもマーベル・コミックに基づいてはいなかったです。僕にとっては、撮影現場で何日か友達と過ごすような感じだったんです。ただ(キンゴほど)大きな役の妨げになるほどの役ではなかったことは確かです。」

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Source: ScreenRant

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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