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『エターナルズ』はマーベル・ファンに不評?バリー・コーガン「そうは思わない、新しかっただけ」

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『エターナルズ』(2021)は、シリーズの中でもとりわけ議論を招いた作品だ。

同作は、アベンジャーズを凌ぐほどの力を持つ最強のヒーローチームが実は太古から存在していたという物語を描く作品。強力なスーパーヒーローが多数登場し、歴史を跨ぐ壮大な戦いが展開された。

特徴的なのが、クロエ・ジャオ監督がもたらした独自の作風だ。中国出身のジャオ監督は『ザ・ライダー』(2017)で注目を集め、2020年の『ノマドランド』ではアジア人として初めてアカデミー作品賞・監督賞を受賞した新時代の注目株に。どちらかと言うとインディー映画、シネフィル系の作風であるジャオは、VFXがふんだんに使用される大予算ヒーローアクション映画に、自然光を活かした得意のナチュラルな映像質感や、素朴さを取り入れようと試みている。

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

期待値も大きかったが、米興収はディズニー配給のMCU作品としては最下位の成績。続編もなかなか決定していない状況だ。同作でドルイグ役を演じたバリー・コーガンは、米インタビューでズバリ「あの映画は不評だったと思いますか?」「マーベル映画に求められる基準はかなり厳しいですよね」と尋ねられている。

コーガンは『エターナルズ』独自の美学について、監督のクロエ・ジャオがもたらした、作品の全体的な「空気感」についてを挙げた。「クロエの過去作を観ればわかりますけど、彼女は生の演技や、とてもとても感動的な演技を取り入れました」と語り、同作が不評だったとは「思いません」とコメント。「新しかったんだと思います。ただ新しかったんですよ。悪いものだったとは思いません。マーベル世界としては新しいものだったというだけです」と胸を張った。

続編の製作予定は伝えられていないが、「復帰には前向きですか?」と尋ねられると「もちろん、常に前向きですよ!」と笑顔を見せた。ちょうどプロデューサーのヴィクトリア・アロンソと会ったばかりというコーガンは、「あまり話せなかったけど、いつも前向きです」と期待を込めた。

Source:Josh Horowitz

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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