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『エターナルズ』前売チケット、米初日売上が『シャン・チー』『ブラック・ウィドウ』超える

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

コロナ禍からの再起に奮い立つ映画業界で、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の勢いが止まらない。最新作『エターナルズ』の前売チケットが米国で発売され、初日の売上が『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)『ブラック・ウィドウ』(2021)を超えたことがわかった。

Deadlineによると、『エターナルズ』前売チケットの売上は、発売後24時間で260万ドルを記録。これは『シャン・チー』の140万ドルを86%、『ブラック・ウィドウ』の200万ドルを30%上回る成績だ。また、米国の大手映画館チェーン・AMCでは2021年最高の初日売上を達成したという。

『ブラック・ウィドウ』は感染拡大の懸念がいまだ大きい時期に公開され、Disney+での同時配信となったため、興行面ではイレギュラーな部分が非常に大きかった。その後、『シャン・チー』はアジア系スーパーヒーローの単独映画にして初登場作品というハードルこそあったが、米国興行収入は2億ドルを突破してコロナ禍で初めての記録を樹立。『エターナルズ』の登場人物も本作が初登場となるが、こちらは世界で活躍する豪華キャストが結集しており、情勢面の改善もあいまって大ヒットに期待がかかる。

なお、11月に公開されたMCU作品の米国オープニング興行収入は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)が1億2,270万ドル、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)が8,570万ドル、『ドクター・ストレンジ』が8,500万ドルを記録。同じくオープニング興収で比較すれば、『ブラック・ウィドウ』は8,030万ドル、『シャン・チー』は7,530万ドルとなった。

現状を鑑みれば、『エターナルズ』が『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の記録を超えることも十分に考えられるだろう。2021年内に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(原題)』を、2022年春には『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題)』を控えるMCU、ここでさらなる弾みをつけられるか。

映画『エターナルズ』は、2021年11月5日(金)全国公開。

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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