『アベンジャーズ4』後の新章開く?映画『エターナルズ』企画進行中、新鋭脚本家が起用される

今ひっそりと、マーベル・シネマティック・ユニバースに新たなる1ページが開かれようとしている。
米マーベル・スタジオが、来たる新作映画『エターナルズ(仮題)』のために脚本家を雇ったというのだ。米Hollywood Reporter誌が報じている。
1976年にコミックの巨匠ジャック・カービーが初登場させたエターナルズとは、何百万年も前に地球を訪れた巨大な宇宙種族セレスティアルズが、人類への遺伝子実験によって生み出した種族。エターナルズにはスーパーパワーとほぼ不死の肉体が与えられたが、時を同じくして邪悪な種族であるディヴィアンツも誕生している。その後、人類史の裏側にはエターナルズとディヴィアンツの存在があったという設定だ。
なお映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)にヴィランとして登場したサノスは、コミックにおいてエターナルズの末裔であり、彼らの能力を継承している。
このたび『エターナルズ』の脚本家として起用されたのは、テレビドラマやドキュメンタリー、短編映画の製作に携わってきた新鋭マシュー&ライアン・ファーポ。
2017年には長編映画の脚本として『ルイン(原題:Ruin)』を執筆しており、この作品は映画化されていない優れた脚本が選出される「ブラックリスト」に掲載されている。第2次世界大戦後を舞台とした復讐劇で、2017年10月には『ワンダーウーマン』(2017)のガル・ガドットが出演交渉に入っていたものの、2018年5月時点の状況は不明だ。
なお『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の公開直前である2018年4月下旬、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は『エターナルズ』の製作を検討していることを米The Wrapの取材にて明かしていた。ただし、その時は「話し合いを始めているものは非常にたくさんあって、『エターナルズ』はそのうちのひとつ」と語った程度。しかし早くも脚本家が起用されたあたり、かなり現実的に企画が進められているとみていいだろう。
2019年『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』をもって、マーベル・シネマティック・ユニバースの過去10年間の物語は大きな区切りを迎える。宇宙との関わりが深いエターナルズだが、もしかして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(仮題)』がなんらかの繋がりを示唆することになるのだろうか?