マーベル映画は「もう少し評価されて良い」、クリス・エヴァンスが寄り添う ─ 「製作が簡単なら、良い作品がもっとたくさん作られているはず」

「もう少し評価されても良いと思います」。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを演じたクリス・エヴァンスが、アメコミ映画製作の難しさを語りながら、このような意見を述べた。
エメラルドシティ・コミコン2024のパネルにゲスト登場したクリス・エヴァンスは、マーベル作品での仕事を振り返り、「一般的にアメコミ映画は、いかなる理由であれ、ふさわしい評価を常に受けているわけではありません」とコメント。「すごく巨大な映画ですから、厨房にはたくさんの料理人がいます。自分の経験上、作るのは簡単ではないんです」と語っている。
「もし作るのが簡単なら、良い映画がもっとたくさん作られているはず」と続けるエヴァンス。客席のファンはこれを皮肉と捉えたのか、会場全体から笑いが起こるが、エヴァンスは「批判しているわけではありません。僕自身もいくつかの失敗した作品に出演しました」と話した上で、改めてアメコミ映画の大変さを伝えている。
「厨房に料理人が増えることは、(映画製作が)簡単になることではありません。特定のマーベル映画を取り上げることはしたくないですが、なかには並外れた作品もあります。(マーベルから)切り離して、客観的に見ても素晴らしい映画だと思いますし、もう少し評価されても良いと思います。」
昨今のハリウッドでは、アメコミ映画全体の興行的な落ち込みなどを指して「スーパーヒーロー映画疲れ(Superhero Fatigue)」という考えた方が広がっている。アメコミ映画の苦境を語る上では何かと結びつけられてしまいがちな言葉だが、今回、エヴァンスは「スーパーヒーロー映画疲れ」を念頭に置いてコメントしたわけではないだろう。
ちなみに、エヴァンスが個人的に大好きなMCU映画は、自身が主演を務めた『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)。「映画そのものだけじゃなく、そこでの体験もです」と語り、MCU現役時代を振り返った。
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Source: Deadline