エズラ・ミラーがワーナーに謝罪、『ザ・フラッシュ』公開死守に向けて協議

DC映画のフラッシュ/バリー・アレン役や『ファンタスティック・ビースト』クリーデンス役などで知られるエズラ・ミラーが、ワーナー・ブラザースに謝罪し、新作映画『ザ・フラッシュ(原題)』の公開維持に向けて協議したことがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。
エズラは2022年3月、ハワイにて治安びん乱行為とハラスメント違反のため逮捕。翌月にもハワイで第二級暴行罪のため逮捕され、6月には、過去に暴行や脅迫などにより少女を支配したとして少女の両親から告発を受けていた。その後、8月7日(米国時間)には留守中の住居から酒瓶を盗み出したとして“重罪強盗”での起訴を受けており、エズラは公式に謝罪文を発表。今後は罪状認否のため9月26日に高等裁判所へ出廷する予定だ。
一連の不祥事を受け、苦境に立たされたのは『ザ・フラッシュ』の米国公開を2023年6月に控えるワーナー・ブラザースだった。製作費2億ドルを投じた大作映画であり、今後のDC映画にも繋がる重要作だとされていたが、やむを得ずお蔵入りも検討せざるをえない状況に追い込まれたのである。
2022年8月24日(米国時間)、エズラと担当エージェントのスコット・メッガーはワーナーのオフィスを訪問し、新企業ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのもとで映画部門を統括するマイケル・デ・ルカ&パメラ・アブディに面会。作品と企業にネガティブな印象を与えたことを謝罪するとともに、いかにして『ザ・フラッシュ』の劇場公開を予定通り維持するか、エズラ自身も作品に関わり続けるかを協議したという。
先日発表された謝罪文の中で、エズラは自らがメンタルヘルスの問題を抱えており、すでに治療に入っていることを明かしていた。この時、ワーナーがエズラをサポートしていることも報じられたが、この背景には、ワーナーが『ザ・フラッシュ』のお蔵入りを視野に入れたことで、エズラがようやく支援を受けることを約束したという経緯があるようだ。もともとエズラは自身の悪評を意に介していなかったが、思い入れの強い『ザ・フラッシュ』が公開されない可能性があることを知って行動に出たという。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの新体制のもと、DC映画は大きな変化の真っ只中にある。『バットガール(原題)』など複数のプロジェクトがお蔵入りとなり、『シャザム!~神々の怒り~』『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』は再び公開延期となった。また、DC映画を新たに統括する人物としてダン・リンが有力視されているとも報じられている。
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Source: The Hollywood Reporter