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【取材&インタビュー】『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』ファミリー愛炸裂の記者会見 ─ 新予告公開でキャスト&監督が集結

『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

世界的な人気を誇るカーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズ待望の最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』より、日本版の新予告編が公開された。

あわせて本国ではバーチャル記者会見が開催。ドム役ヴィン・ディーゼル、レティ役ミシェル・ロドリゲス、シリーズ新登場となるジェイコブ役ジョン・シナの3人と、第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)ぶりに『ワイスピ』に帰ってくるジャスティン・リン監督がオンライン出演。これを取材したTHE RIVERは、さらにジャスティン・リン監督へ単独インタビューを行うたいへん貴重な機会を得た。

本記事では、キャスト&監督の思いがたっぷり詰まった記者会見、リン監督とのインタビューの様子を紹介していく。

ジェットブレイク満載な予告編、『ワイスピ』の新境地

日本版予告映像では、一足早く公開された米国版予告編には無かった新映像がお披露目だ。前作『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)に引き続き、本作にはファミリーの分裂を図ったサイバーテロリスト、サイファー(シャーリーズ・セロン)が再登場。どうやら、ドムの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)と手を組んでいるようだ。「想像してみて。世界を破滅させる兵器をもし手に入れたら…」とサイファーは言うが、その目的は世界征服か…?

あの男もファミリーの前に再び姿を現す。第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)で死んだと思われていたハン(サン・カン)だ。その復活方法こそ謎だが、ライフルを構え応戦するなど、年を重ねたハンの新たな姿に期待がかかる。

現時点では謎に包まれたドムとジェイコブの関係性。「お前の影として生きてきた。こんどはお前がオレの陰になれ」と話すジェイコブの言葉からは、トレット家を巡る因縁がひしひしと伝わってくる。そんなジェイコブと強敵サイファーを前に、まさに命がけな戦いを繰り広げるドムだが、果たしてこの死闘が導く運命とは…?

ファミリー愛に溢れた記者会見

『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

『ワイスピ』ファミリーが久しぶりに揃った世界同時開催の記者会見には、THE RIVERを含め、世界各国の記者が集結。開始までの待ち時間のあいだ、パソコンの画面上には原題「F9」のロゴが大きく映し出されると同時に、サウンドトラックが流される。バーチャルイベントでこそあれ、世界が同じ時間を共有するひとときというのは、プレミアイベントで味わえる一体感・臨場感を思い起こさせてくれる。

そんな本イベントでは、リン監督に加えて、白のライダーズ・ジャケットを羽織ったヴィン・ディーゼル、黒のトップスでシックな出で立ちのミシェル・ロドリゲス、グレイのスーツでかっちり決めたジョン・シナの3人が、それぞれリモートで参加。米Rotten Tomatoesのジャクリーン・コリーを司会に迎え、約25分間行われた記者会見では、世界各国から『ジェットブレイク』に関する質問が飛び交った。

目的は「『ワイスピ』を野獣にすること」、ジョン・シナ熱弁

司会者のコリーから最初に質問を振られたのはリン監督。回を重ねるごとに作品としてのハードルが上がっていくなか、9作目にして再びメガホンを取ることを決めたリン監督は「理由なしには帰ってきたくなかった」と心境を打ち明ける。その復帰の目的については、「過去20年間でお馴染みのキャラクターたちを再訪するだけでなく、これまでの限界を超えるためです」と強調している。

ワイルド・スピード/ジェットブレイク
© 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved…

初期メンバーとしてシリーズを支えてきたミシェルは、『ワイスピ』における女性キャラクターの活躍を訊かれた。これを実現するために、リン監督とヴィンに対して、『ジェットブレイク』に女性脚本家を参加させることを直談判したミシェルは、「フランチャイズにおける女性の存在をこの上なく誇りに思っています」と思いを打ち明ける。

「ヴィンは初めて会った時から常に公平な態度で、私の味方でいてくれました。そしてジャスティンも強い女性をとても素晴らしく描いてくれて。ガル・ガドットのキャラクター(ジゼル)には大きく貢献してくれていました。」

『ジェットブレイク』で『ワイスピ』への仲間入りを果たすジョン・シナ。演じるのは悪役だが、ここではシリーズのファミリーになる心境について語ってくれた。「レガシーの塊である本作に招いてもらえたということを忘れないようにしています。(共演者の)皆さんは人気を維持するために、人生をかけて身体を張ってきました」。シリーズに対して、謙虚な姿勢で敬意を示すシナ。こう話しながらも「超オタクなファンでもあるんです」と、大の『ワイスピ』好きをカミングアウトする。

「作品が表すものが大好きですし、このフランチャイズに参加できるなんて、どれだけ人生を変えるようなことか。トレット家の一員になることは恐れ多かったです。プレッシャーでした。全くの別世界ですから。なので決して軽いこととは考えていません。作品に費やす労働にも誠意を込める。これこそ、私たち(ファミリー)全員のことを示しているのです。」

「与えられたチャンスや目的を忘れないように気をつけています」とも語るシナ。その目的とは、「『ワイスピ』を野獣にすること」だと熱弁を振るう。「それはこれまでも成し遂げられてきたことですが。私たちはみんな同じ目的を持ってきましたからね」。シナの熱意溢れる言葉には、思わずその場で拍手が沸き起こった。ミシェルも「美しい」と思わず嘆声をもらしている。

ワイルド・スピード/ジェットブレイク
© 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved…

20年間での変化と完結へのカウントダウン

ドムや故ポール・ウォーカーが演じたブライアンをはじめとするファミリーの物語は、『ジェットブレイク』が公開を迎える2021年でちょうど20年の節目を迎える。シリーズ第1作から出演を続けてきたヴィンは、この20年間におけるシリーズ最大の変化を訊かれると、大きく一息つき、「最高に」を4回繰り返した後に「良い質問です」と返事。第1作公開時を振り返り、「20年前だったら、今日のような世界規模の記者会見なんて想像できなかったですね」と噛み締めながら語り始める。

「最大の変化といえば何でしょう…。第1作が公開された時には、この(ドムという)キャラクターがどういう人間なのか分かりもしなかった。この映画を観に映画館へ行っても、どんな世界に入り込んでいるのかも(観客は)分からなかった。今じゃ、このサーガと一緒に育ってきたという方たちがいる。彼らは、これは自分たちのフランチャイズだと感じているでしょうし。私たちは、次なる物語を作ろうとする時、どのようにしたら高みを目指せるだろうかと考えていました。観客をアッとさせて引き込むためにはどうしたらいいかと。」

これを踏まえた上で、「完璧な答えになっているかは分からないですが…」と話すヴィンは、「親しみやすさ」をシリーズ最大の変化に挙げる。「昔、キャストの誰かがこういったのを覚えています。“『ワイルド・スピード』が公開されるのってホリデー(休日)のような感覚だ”と。観てもらえるのが楽しみで仕方ないです」。

ワイルド・スピード/ジェットブレイク
© 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved…

『ワイスピ』は全11作で完結することが判明済み。これについて、司会者のコリーは「悲しみに暮れました」と問いかけると、「あなただけじゃないですよ」という言葉がヴィンから返ってきた。「私の娘も、『ワイルド・スピード10』が2部作に分かれて終わる聞いた時は泣き出してしまいました。慰めようとしましたけど、『ワイスピ』サーガが終わってしまうと言って耳を塞いでしまって」。こう語るヴィン自身も、言葉を一つひとつ選びながらゆっくり感慨深そうに話を続ける。

「(完結に)どんな思いなのか…。信じられないですよ。何かの一部になるということは。これは世界をまた一つにすることです。1つの共同体として一緒に楽しむことができなければ、失うものがあるとは思いもしませんでした。『ワイルド・スピード』を観ると何か特別なことが起こる。家族や友人、恋人と一緒に興奮の高まりを感じることができる。映画館でその感情を味わえる。

映画体験を再び届けられることは、本当にふさわしく誇らしいことだと思います。そしてファミリーと一緒に20年間も続けてこれて、夢が叶ったかのようです。」

劇場公開が「私たちの全て」、監督のアツい思い

ワイルド・スピード/ジェットブレイク
© 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved…

当初、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の封切りが予定されていたのは、2020年5月。その最中にアウトブレイクしたコロナ禍の影響により、公開が約1年延びた。これまで劇場公開が見送られたハリウッド作品は数知れないが、リン監督は『ジェットブレイク』の劇場公開を固く誓っている。「私たちは映画体験に尽力してきました」とリン監督。「これまでテレビ番組やインディペンデント映画を作ってきましたが、こういうのは家で観ても良いと思うんです」としながら、『ジェットブレイク』については「これは例外です」と特別な思い入れを語っている。

「私たちはユニバーサル(・ピクチャーズ)のパートナーの皆さんに、気付き、理解してもらう必要がありました。私たちにとって“それ(劇場公開)が全てなんだ”ということを。」

ワイルド・スピード/ジェットブレイク
© 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

あっという間に進行していったイベントの終幕時には、ヴィンが「ジャスティン、ミシェル、ジョン」と名前を呼び、「みんな愛してる」と一言。これにシナは「会うのが楽しみだよ」、ミシェルとリン監督は「またね」と応じ、めいめいがファミリー愛を見せてくれた。『ワイスピ』ファミリー全員が再び集結する日がいっそう待ち遠しくなるような記者会見となった。

次のページでは、『ワイルド・スピード』シリーズ第3〜6作を手掛け、約8年ぶりに復帰を果たすジャスティン・リン監督との単独インタビューを紹介する。再びメガホンを取るにあたっての心境を語ってくれた。

Writer

SAWADA
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。

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