『ワイルド・スピード』ドウェイン・ジョンソンのホブス単独映画はどうなる? ─ 空白期間と復帰理由がポイントか

『ワイルド・スピード』シリーズからは、完結作『FAST X Part2』の前に新作映画がもう1作控えている。『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023)でシリーズ復帰を果たしたドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスの単独映画だ。既報では『ファイヤーブースト』に直接繋がる内容になると伝えられているが、どのような物語となるのだろうか。
この記事には、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』のネタバレが含まれています。

シリーズ第10作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』では、ドミニク・“ドム”・トレット率いるファミリーと、ダンテ(ジェイソン・モモア)軍団の戦いが描かれた。ドムらに父を殺されたダンテは復讐を誓い、用意周到な罠によりファミリーを追い詰めた。
物語は、まさにファミリーが四面楚歌の大ピンチに陥ってしまったところで幕を閉じるが、本編終了後のミッドクレジットシーンではダンテが一番憎んでいるであろう相手が登場する。ルーク・ホブスだ。ホブスは瀕死だったダンテの父エルナン・レイエスを銃で仕留めた“処刑人”だったのだ。ダンテはホブス宛に「苦しめてやるぜ。悪魔が貴様を襲う」とメッセージを残し、ホブスも「すぐに見つけてやる、クソやろう」と闘争心を燃やしていた。
『Part2』ではファミリーの戦いにホブスも参戦することが見込まれるが、予定されているというホブス単独映画はどうなるだろうか。同企画は、『ファイヤーブースト』公開後の2023年6月にドウェイン本人によって発表。脚本は『ワイスピ』シリーズを手掛けてきたクリス・モーガンが務め、ドウェインの制作会社Seven Bucksが製作を率いるという。公開時期は発表されていないが、2025年US公開予定の『Fast X Part2』に直接繋がる内容となるから、それまでには公開されなくてはいけないだろう。
さて、本題に入ろう。ホブス単独映画の内容だが、順当に考えればホブス空白の期間を埋める物語が描かれることになるのではないか。ホブスがメインサーガで最後に姿を見せたのは、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)。時系列としてはショウとのスピンオフ映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)が最も新しい。物語の設定上、『ICE BREAK』から『ファイヤーブースト』までに5年以上が経過しており、単独映画ではこの間の物語になると思われる。
ホブスといえば、『ICE BREAK』のラストで外交保安部を辞職。『スーパーコンボ』では政府から一度限りの仕事を依頼されたが、同作エンディングでは実家のサモアで家族との時間を過ごしていたようだった。
つまりはホブス、無職である。しかし、『ファイヤーブースト』では再び捜査官へ復職したことが示唆されていた。あれからしばらくゆっくりした後、ホブスが仕事復帰を決めたという展開は容易に想像できるが、果たして単独映画では単にホブスの軌跡を追うだけだろうか。ホブスが復職を決めた(もしくは、決めざるを得なかった)きっかけを軸に、新たな敵が登場する可能性も考えられるだろう。
ところで、『スーパーコンボ』続編の進捗も気になるところ。公開後、続編企画が進行中であることが発表されて以来、脚本作業も進んでいたようだが、コロナ禍やキャストのスケジュールの都合などにより企画は停滞気味だった。相棒のショウはすでに『ファイヤーブースト』でメインサーガに合流済みだから、ホブス単独映画が『スーパーコンボ』続編の立ち位置を継いでいるのかもしれない。
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