キアヌ・リーブスが『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』エイムス役を演じる予定だった?

『ワイルド・スピード』シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』では、新たな悪役ダンテをはじめとする魅力的な新キャラクターが何人か登場する。そのうちの1人がエイムスだ。
この記事には、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』のネタバレが含まれています。
演じたのは、DCドラマ「TITANS/タイタンズ」(2018-2021)ホーク/ハンク・ホール役や「ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~」(2022-)の主演で知られるアラン・リッチソン。恵まれた体格を活かし、ジェイソン・モモアと並んでスクリーンを力強く支配した。
リッチソンによれば、なんと当初この役はあのキアヌ・リーブスが演じる流れがあったのだという。英Entertainment Weeklyに、驚きの裏話を話している。
『ファイヤーブースト』へ参加できたのは「ちょっとした運とグッドタイミングのおかげでした」と話すリッチソンは、ある時『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)のヒラリー・スワンクと共に、「凍えるような寒さのウィニペグで映画を撮っていた」。2人は『Ordinary Angels(原題)』という作品で共演している。
そこに電話がかかってきて、リッチソンは「キアヌ・リーブスの予定が変更になった」と伝えられたという。「おそらく、元々は彼が僕の役を演じることになっていたんでしょう。すごい話ですよね。」
キアヌの代役という大仕事が入ったリッチソンだったが、『ファイヤーブースト』の撮影に参加できるまでは、ヒヤヒヤする出来事が何度かあったそうだ。ウィニペグで行われていた映画撮影では、現地が記録的なブリザードに見舞われて製作中断に。そのため、危うく『ファイヤーブースト』とスケジュールが噛み合わなくなりかけたそうだが、「なんとかうまく調整できて、少し延ばしてもらえた」とリッチソンは話している。
さらには、ある日『ファイヤーブースト』のプロデューサーから「かなり低いトーンで」電話がかかってきたことがあった。まさか役を外されてしまったのかと身構えたリッチソンだったが、その電話はジャスティン・リン監督が降板したことを告げる連絡だったという。
「じゃあ、僕はまだ出演できるってことですか?」とリッチソンが尋ねると、プロデューサーは「もちろんですよ。あなたと仕事できることを楽しみにしています」と言われ、「次からはそう言ってくださいよ!」と拍子抜けしたということだ。
なおリッチソンは、他にもエイムス役にまつわる興味深い事実を明かしている。このキャラクターの設定にはいくつかの別バージョンがあり、そのうちの一つは、ジェイソン・モモアが演じたダンテと血のつながった兄弟だったというのだ。2人が共に行動していたのは、兄弟だったからという設定で、実際に撮影も行ったそうだ。最終的な公開版では、この兄弟という設定は外されたが、それによって劇中で描かれる展開に驚きが生まれることになったと、リッチソンは説明している。
これらの情報を繋げると、当初はキアヌ・リーブスがジェイソン・モモアの兄弟役を演じるという可能性も存在していたことになる。アクション映画界最高の兄弟が登場していたのかもしれない……?
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