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「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でバッキーが味わう「真の孤独」、セバスチャン・スタンが示唆

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2020 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では、いまだ誰も知らないバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーの姿を見ることになりそうだ。このたび米The Directは、D23 Magazineによるセバスチャン・スタンへの取材を紹介。そこでスタンは、本作のバッキーが「真の孤独」にさいなまれることを明かしているのである。

「バッキーは新しい戦い、つまり“インフィニティ・ウォー”に放り込まれていました。しかし、その戦いが終われば、彼は再び内なる悪魔に向き合わなければいけません。“一体どうなってるんだ? 俺って何者なんだ、これからどうすればいい? 俺は何を目的にすればいい? 戦いが起こらないのなら俺はどうなる?”と。」

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK / 写真:ゼータ イメージ

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースの親友であるバッキー・バーンズは、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)で第二次世界大戦をスティーブとともに戦ったが、ヒドラによる洗脳を受け、暗殺者ウィンター・ソルジャーとして現代に蘇った。冷凍状態から目覚めた現代のスティーブは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)でバッキーと再会したのち、世界を救うことと同時に、バッキーとの友情に生きてきたとさえいっていい。

しかし『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)をもって、キャプテン・アメリカとしてのスティーブの旅路はバッキーより早く終わりを迎えた。サノスを倒した後、スティーブは過去から持ってきた6つのインフィニティ・ストーンを本来の場所に戻すべく旅立ち、そして“別の人生”を歩むと決めたのである。再び帰ってきたスティーブは年老いており、おなじみの盾はファルコン/サム・ウィルソンに託されたのである。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、“その後”の二人を描く物語だ。

「(バッキーは)ある決まった理想にこだわっている、いわば年寄りのような男。けれども彼は突然、まだ親しみのない世界で自分自身を作り直していくことになります。彼の家族はスティーブ・ロジャースだけだった。だから今、彼はあらゆる意味で真の孤独を味わっているんです。これまでに実現できなかった、そういう様々な側面を掘り下げられるのは本当に面白かったですね。」

セバスチャンは本作のバッキーについて「混乱状態にある」といい、同時に「今まで以上に自分自身の経験や勘に頼っている」とも言っている。むろん、バッキーはそんな中で新たな試練に挑むことになるのだ。戦いの中で、ファルコン/サム・ウィルソンとの関係性がどう変化するのかも見どころであろう。

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、2021年3月19日(金)日米同時配信。

ユーモラスな一面もお楽しみ

Source: The Direct

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。