マーベル「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」出演の日系女優、興奮を語る

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」がDisney+(ディズニープラス)で配信だ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後、キャプテン・アメリカを失った世界を舞台に、ファルコン/サム・ウィルソンとウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズの新たな戦いを描く。
ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第1話の内容に触れています。
第1話ではバッキーが日本人のキャラクターと交流する姿が描かれた。バッキーが馴染みにしている日本料理屋で働く女性のレア(Leah)を演じていたのは、日系女優のミキ・イシカワだ。米POC Cultureのインタビューで、自身の生い立ちやアジア系に対する思い、そして「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」出演の裏側を語っている。
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— Miki Ishikawa 美紀 石川 (@mikiishikawa) March 22, 2021
漢字では石川美紀と書く。日本人の両親のもと、1991年にコロラド州デンバーで生まれ、その後ハワイに移って多様なカルチャーの中で育った。10歳のころにカリフォルニアに引っ越すと、アジア人であることから周囲にからかわれたという。
「アジア人が私を入れて3人しかいなかったんです。ランチを持っていったら、くさいだとか、変な見た目だとかとからかわれて、そこで”私って他と違うんだ”って気付かされました。お泊り会のときだって、両親が腕をふるった料理を出すはずだったのに、食べるのが嫌だって言う友達がいて。だから両親はマクドナルドまで車を走らせてることもありました。両親がせっかく料理をつくったのに友達に食べてもらえなくて、悲しくなってしまったこともあります。」
「両親は日本人ですが、私はここで生まれたので、私はアメリカ人です」と語る石川。モデルの母のもと、幼少期から子役モデルをはじめた。初めての撮影は2歳のころで、11歳で既にエージェント契約をし、12歳で映画にも起用されたという。得意料理は餃子。
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では、日本料理店で働く女性を演じており、セバスチャン・スタン演じるバッキー・バーンズとの関係が注目されている。マーベル作品に参加したことについて、「みんなの夢ですよね!本当に震えました」と喜びを語る。「マーベルはすごく秘密主義なので、どうなるのかは何も知らないんです」。
どうやら役を獲得してからも「どういう役なのか、誰と登場するのか」といった詳細は知らされていなかったという石川。「フェイクの情報を与えられるので、文脈が分からないんです。分かるのは、こういうシーンです、ということだけ。その他はさっぱりです。これが難しくって。想像力を駆使して頑張りました。だから私も、どうなるのかを観るのが楽しみなんです!」
POC Cultureによるこのインタビューは、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第1話配信前、そしてアメリカでアジア系へのヘイトクライムが急増するより前に行われたと記されている。石川は「アジアのコミュニティを代表するようなコンテンツがもっと出てきて欲しい」としながら、「私はただ、ごく普通の人たちの、ごく普通の物語をやりたいです」と希望を語る。「普通の人たちが恋をしたり、喧嘩をしたり……そういった普通のことをやれることが、標準になってほしい。アジア人がアジア人の役をやる、とかっていうことではなく」。
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Source:POC Culture