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『ファンタビ』クイニーが心配すぎるので演じたアリソン・スドルにいろいろ聞いてみたら余計に切なくなった【単独インタビュー】

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
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──さて、本作でのクイニーがどこにいるのは謎ということですね。でもクイニーといえば、やっぱりあの弾けるような笑顔が思い出されます。アリソン、あなたの笑顔ですね。今作では、演技のアプローチも変えたのですか?

(少し悲しそうに)そうせざるを得ませんでした。彼女、変わりましたから。あの選択が彼女の環境を変え、すごく激しいところへ行ってしまいました。あれだけ大きな出来事の後ですから、もう……、かつての彼女ではないんです。

役者としての私の仕事は、彼女を追いかけて、彼女の現在地を正しく表現することです。ですので、演じ方としては同じですが、表現しているものが全く違います。彼女のことを、知ろうとしていて。

──前作『黒い魔法使いの誕生』は、特に後半にかけて比較的ダークな雰囲気でした。本作は、さらにダークなところへ進むのでしょうか?

そういうことではないと思いますよ。様々な出来事が組み上がっていくので、緊張感やワクワク感があると思います。魔法動物もたくさん登場しますし、ダンブルドアの物語がより掘り下げられます。みんな大好きダンブルドア。

他にも、第1作や『ハリー・ポッター』に繋がる要素もあります。確かに2作目はすごくダークでディープでしたけど、本作はもっとカラフルです。

──カラフルといえば、本作でのクイニーは赤いドレスを着て、髪色も明るくなるようですね。こういった映画で闇堕ちするキャラクターといえば、見た目もダークになりがちですけれど、彼女はむしろ明るく鮮やかになっている。何か意味があるのでしょうか?

その通りですよ。髪型については、2作目で話し合っていたことを今作に引き継いだんです。あの青い炎をくぐった時に、彼女の一部が燃えてしまって……、色素が抜けたんです。だから髪色が明るくなったんです。

1作目の彼女はガーリーなヘアスタイルでしたよね?クレイジーなカールもあって。でも、それから彼女は重い状況を乗り越えて、より大人の女性に洗練されたんですね。

クイニーのカラーには赤と黒というテーマがあるんです。赤は情熱、黒は感情の深さを表しています。そしてグリンデルバルドのチームカラーは緑。赤と緑は補色関係です。でも、同じ色ではない。そういった意図があります。補色関係として一緒にいるけれど、同じ色には染まらない。

──わぁ、おもしろいですね。

でしょ。

──彼女の能力についてお聞きします。彼女は人の心を読むことができます。ダンブルドアの狙いを知るために、彼の心を読むことはあり得ますか?

もしも彼女がグリンデルバルドの心を読んでいたら、また違った選択をしていたかもしれません。でもグリンデルバルドは人を洗脳する魔法使いです。だから、彼女の読心術も通じないでしょう。

グリンデルバルドは、クイニーの能力を利用して、彼女を道具として扱います。でもクイニーにとって、それは初めてのこと。だって、クイニーの能力は今まで周囲に嫌がられていたし、自分でも使っちゃいけないものだと思っていたから。でも彼女の能力は強力で、グリンデルバルドも彼女に利用価値を見出すんです。複雑だけど……、誰かに求められるって、いい気分でしょう?

──なんだか、彼女の身に危険が及びそうな気がするんですが……。

うん、確かにリラックスできる場所じゃないけど。アハハ(笑)。

──そうですよね……(笑)。つまり本作で最もクイニーの側にいるのはグリンデルバルドですね?

そうです。

──彼はジョニー・デップが演じてきましたが、今作ではマッツ・ミケルセンが演じています。もちろん魔法の世界ということでどんなことでも起こり得るわけですが、なぜ外見が変わったのかについての説明は劇中でもあるのですか?

それは映画を観てのお楽しみ。でも、1作目でもグリンデルバルドの姿はコリン・ファレルだったでしょう?だから彼は外見を変えられるので、理にかなっています。そこまで説明が必要なものではありません。本作でも、思いもしなかった形でハマっています。私もどうなるのかなと思っていたんですけど、マッツは素晴らしい役者ですからね。ジョニーも素晴らしかった。元気にされているといいな。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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