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ケヴィン・ファイギ、チャドウィック・ボーズマン代役を起用しなかった理由 ─ 「まだ早すぎる」

ブラックパンサー
『ブラックパンサー』 ディズニープラスで配信中 (C)2022 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では、前作で主人公ティ・チャラを演じた故チャドウィック・ボーズマンの代役は立てないことが正式に発表されていた。米Empireのインタビューにて、その理由についてマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が口を開いている。

ファイギはボ―ズマンの代役を起用しないとの決定について、「再キャスティングには早すぎると感じました」とコメントし、こう続けている。

スタン・リーが、マーベルは窓の外側の世界を表しているんだといつもと言っていました。僕たちは、マーベルのキャラクターや物語がいかに非凡で空想的であっても、マーベルの全てに親近感や人間的な要素があるべきだと話をしてきました。世界はまだチャドの死を受け入れようとしている最中です。だから、ライアン(・クーグラー監督)は彼の死を物語に取り入れたのです。

ファイギは亡き巨匠スタン・リーの言葉を胸に、現実で亡くなったボ―ズマンの死を続編の物語に反映させることで、マーベルが目指している親近感や人間的な要素を表現したかったと説明している。ファイギはクーグラー監督と話し合い、自分たちが進みたい方向性を見い出すと、本当に意味のある続編を作る作業に戻ったと話を続けている。

「全ての会話は“次に何をするか?”ということ、そしてチャドウィックのレガシー、さらに彼がワカンダと『ブラックパンサー』を、これほど素晴らしく奮い立たされるようなアイコニックなものにするためにしてきたことを、どのように継続していくかということでした。『ワカンダ・フォーエバー』が、いかにそのレガシーに敬意を表しているかは数週間後に明らかになるでしょう。」

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
© 2022 MARVEL.

ファイギは、ボーズマンの代役を立てるには「あまりにも早すぎた」と述べているが、もっと時間が経ったら代役を起用して、何らかの形でティ・チャラが再登場すると示唆しているわけではないようだ。2021年にはプロデューサーのネイト・ムーアが「もうMCUの616ユニバースでティ・チャラを見られることはありません」と発言し、今後の代役も否定していたからだ。ティ・チャラが生存している別バースという設定もあり得るが、やはりボ―ズマン以外のブラックパンサー/ティ・チャラは、誰にとっても考えられないだろう。

亡き“キング”に捧げられる映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日より全国公開。

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Source:Empire

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。