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『ワイルド・スピード』シリーズ、第9作で12年ぶりに新脚本家を抜擢 ― 常連作家はロック様のスピンオフ映画へ

ヴィン・ディーゼル主演の人気カー・アクション映画『ワイルド・スピード』シリーズで、新たな脚本家が12年ぶりに抜擢されることがわかった。

現在企画が進められている『ワイルド・スピード9(仮題、原題:Fast and Furious 9)』で脚本を執筆するのは、SF映画『キン(原題:Kin)』に携わったダニエル・ケイシー。まだ長編映画の経験は多くない新鋭とあって、まさしく“大抜擢”というべきだろう。

これまで『ワイルド・スピード』シリーズは、第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)からクリス・モーガンが全作品の脚本を手がけてきた。ダニエルは現時点で12年ぶり、第9作が公開される2020年には14年ぶりに起用される新脚本家となるわけだ。

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シリーズの常連脚本家であるクリスが第9作に関わっていない背景には、ヴィンとドウェイン・ジョンソンの不仲がささやかれる中で製作が決まった、ドウェインとジェイソン・ステイサムの主演するスピンオフ映画『ホブス&ショウ(原題:Hobbs and Shaw)』がある。クリスは同作の脚本・製作を担当しており、ドウェインがシリーズ第9作に出演するかどうかは不明。『ワイルド・スピード』ファミリーが派閥に分かれていることは想像したくないが……。

なお、新たな才能を取り入れた『ワイルド・スピード9』にはシリーズ第3~6作のジャスティン・リン監督が復帰する。すなわち新作では『ワイルド・スピード』を知り尽くした人物と新脚本家がタッグを組むわけで、どんな作品になるのかはまったく未知数といっていいだろう。『ワイルド・スピード』らしい一作になる可能性も、はたまた従来のイメージを一新してくれる可能性もある。

ちなみに本作に起用されたダニエル・ケイシーは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)や『クローバーフィールド』シリーズのJ・J・エイブラムスが手がけるスーパーヒーロー映画『ザ・ヘビー(原題:The Heavy)』を執筆することも決まっている。映画ファンとしては覚えておいて損のない名前かも?

映画『ワイルド・スピード9(仮題)』は2020年4月10日米国公開予定

Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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