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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』メイおばさん、コミック風のヘアスタイルも検討されていた

https://www.instagram.com/p/Bzo_nWggrAM/ スクリーンショット

マーベル・シネマティック・ユニバースに参入したスパイダーマンの単独映画、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』には、従来のコミックや映画版とは大きく異なる点がいくつか存在する。主人公ピーター・パーカーの叔母である、“メイおばさん”ことメイ・パーカーもそのひとつだ。マリサ・トメイ演じるメイおばさんは、過去の設定から年齢を大幅に若返らせての登場となった。

しかし『ファー・フロム・ホーム』の製作段階では、メイおばさんのヘアスタイルがいくつも検討されていたという。候補の中には、コミックに近い白髪姿もあったのだ。

メイおばさん、どの髪形が好き?

コミックにおいて、メイおばさんは白髪で年老いた印象のキャラクターとして描かれてきた。これを踏襲して、サム・ライミ版『スパイダーマン』3部作でメイを演じたのは、1927年生まれのローズマリー・ハリス(第1作が公開された2002年時点で75歳)。続く『アメイジング・スパイダーマン』2部作では1946年生まれのサリー・フィールド(同じく1作目が公開された2012年時点で66歳)が起用された。あえて言えば、二人とも“おばあちゃん”だったのである。

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

ところが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でメイおばさんが新たに初登場した時点で、1964年生まれのマリサ・トメイは52歳。もっとも、高校生ピーター・パーカーの父親の姉だと考えればリアリティのある年齢設定だ。

ならば製作陣は、マリサ演じるメイおばさんのビジュアルをいかに成立させようとしていたのか。マリサ自身のInstagramには、「ありえたかもしれないメイおばさん」として、『ファー・フロム・ホーム』製作中に検討されていたヘアスタイルが一挙掲載されている。キャプションには「どれが一番好き?」との言葉も添えられた。

 
 
 
 
 
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All that #AuntMay could have been! Here were a few of the hair possibilities we went though in the making of #spidermanfarfromhome @spidermanmovie @marvelstudios — which do you like best?! 🤔

Marisa Tomeiさん(@marisatomei)がシェアした投稿 –

投稿には、ヘアスタイルのテストで撮影された写真と、マリサ自身がそれぞれを解説する映像が交互に用意されている。1枚目の思い切ったカールは、マリアいわく「1940年代と70年代の融合」だとか。

続く2枚目に登場しているのが、コミックに近い、白髪の交ざったヘアスタイルだ。「どれくらいの年齢なのか、どうやってメイおばさんを作り直すのか」を考えた結果、「すべてグレーか、部分的にグレーがいいかもしれない」とのアイデアで試されたものだという。ちなみにこの髪形は、『奇跡の人』(1962)『卒業』(1967)などの女優アン・バンクロフトへの「ちょっとしたオマージュ」だそうだ。

ほかにもいくつものヘアスタイルが掲載されているが、どうやらマリサのお気に入りはキンキーヘア(細かく縮れた髪形)だそうで、「個人的にはこの髪形で生まれてくるべきだったと思います、この役には合わなかったけど」と笑っている。あとは前髪のしっかりあるスタイルで、マリサは「前髪を作るか作らないかは、女の子にとって永遠の課題ですよね」と付け加えた。

さて、どのメイおばさんが一番しっくりくるだろうか? あるいは、これがメイおばさんであることを抜きにして、「どのマリサ・トメイが一番素敵か」というのも大事なポイントである。

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日(金)より世界最速公開中

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

『ホームカミング』メイおばさん別設定の話題もどうぞ

Sources: Marisa Tomei, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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