ヴォルデモート役俳優、『ファンタビ』での再演を熱望「独り占めしたい」

『ハリー・ポッター』シリーズ最大のヴィランとして登場したヴォルデモート卿/トム・リドル。現在進行中のスピンオフ作品『ファンタスティック・ビースト』シリーズでの登場は定かでないが、もしもヴォルデモート卿が何らかの形で再登場したら…?これには、『ハリー・ポッター』シリーズに縁のある(どころではない)あの俳優が名乗りを挙げている。肉体を取り戻したヴォルデモート卿を演じたレイフ・ファインズだ。

ハリー・ポッターの母親リリー・ポッターの魔法によって肉体を失ったヴォルデモートは、他人の身体に憑依することで生き延びていた。しかし、シリーズ第4作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)では肉体を取り戻し、恐ろしい容姿と共に復活。以降、完結作『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)までの4作品で、イギリス魔法界最強と言われる闇の魔法使いとしてハリー・ポッターらの前に立ちはだかった。
2019年、ファインズは英BBC Newsnightの取材に出演。『ハリー・ポッター』シリーズ完結から約8年が経過したこの時でさえも、ヴォルデモートへの愛を持ち続けているようだ。「もう本でのことは全て(映画で)描かれているので、もう登場できないですよね?」とインタビュアー。この質問にファインズはすかさず「『ファンタスティック・ビースト』みたいな、違ったものもありますよね」と自ら再登場の可能性を挙げたのだ。続けて「その場合、今でも演じてみたいですか?」と訊かれると、以下のように心境を明かした。
「ヴォルデモートには、愛情のようなものを感じています。もしヴォルデモートが帰ってくる世界があるならば、再演したいと私が独り占めにしてしまうでしょうね。」
ヴォルデモートの独占欲強めのファインズだが、『ファンタスティック・ビースト』シリーズでのヴォルデモート再登場は、実際のところ“あり得る”のだろうか?ヴォルデモートの前身トム・リドルは1926年生まれ。これは、シリーズ第1作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)の舞台と同じ年だ。続く第2作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)の舞台は1927年で、この時点でトム・リドルは1歳。本シリーズの時代が飛躍的に前進しない限り、1950年代よりリドルから変貌を遂げたヴォルデモート卿を描くのは難しそうだ。
仮にヴォルデモート再登場を『ファンタスティック・ビースト』シリーズで実現させられるならば、その鍵となるのは、シリーズ最大のヴィランとして登場する闇の魔法使いグリンデルバルドだろう。トム・リドルの登場まで史上最強かつ最も危険とされた魔法使いとして知られている。このグリンデルバルド、1998年3月にヴォルデモート卿に殺害されているのだ。その上、ヴォルデモートが肉体を復活させたのがグリンデルバルド殺害の3年前となる1995年のことだから、ファインズ再演の可能性も一気に高まるだろう。したがって、5部作構想の『ファンタスティック・ビースト』シリーズでグリンデルバルドの最期が描かれるのならば、ファインズの願いが叶うかも…?
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Source: BBC Newsnight