『ドクター・スリープ』監督、スティーヴン・キング新作映画を再び企画中 ─ 「最高のアイデアがあります」

傑作小説『シャイニング』、またスタンリー・キューブリックによる映画版(1980)の続編となった『ドクター・スリープ』のマイク・フラナガン監督が、巨匠ホラー作家スティーヴン・キングによる小説の映画化企画にふたたび着手しているという。
米Cinema Blendのインタビューにて、フラナガン監督は「次はどうするかという話を(キングと)前向きに進めているところです」と発言。「最高のアイデアがあります。まだお話しできないんですが、本当に良いですよ。あの世界で遊べる機会が、またもうすぐやってくると思います」。
フラナガン監督は、Netflix映画『ジェラルドのゲーム』(2017)と『ドクター・スリープ』を相次いで手がけ、ともにファンや批評家から高い評価を得ている。原作者であるキングも、その出来栄えに太鼓判を押しており、『ドクター・スリープ』では「キューブリック映画を次の段階へと進めた」と手腕を絶賛。「小説の素晴らしい映画化であり、キューブリック版『シャイニング』の見事な続編でもある。参加できたことを誇りに思う」とさえ言わしめている。

キング作品を映画化する機会に3度恵まれることについて、フラナガン自身は「スティーヴン・キング作品を撮るのは子どもの頃からの夢でした。2度やらせてもらったうえ、またやれることに興奮しています」とコメント。キングが自身の映画化を喜んでいることに触れ、「もしもキングが呼んでくれるのなら、できるかぎり長くやりたい。撮らせてもらえるだけ撮りますよ」と話した。
現在、キング作品の映画版を最も多く手がけているのは、『ショーシャンクの空に』(1994)『グリーンマイル』(1999)『ミスト』(2007)のフランク・ダラボン。3作目が実現すればフラナガン監督は最多タイ記録となり、その後もコラボレーションが続けば記録更新となる。
もっとも、フラナガン監督は現代ホラー映画を牽引する才能のひとり。『人喰いトンネル MANEATER-TUNNEL』(2011)に始まり、『オキュラス/怨霊鏡』(2013)や『サイレンス』(2016)、『ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~』(2016)など、手がけた作品は軒並み高評価を獲得。Netflixドラマ「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」(2018)は米Rotten Tomatoesにて93%フレッシュを記録し、現在はシーズン2にあたる「ザ・ホーンティング・オブ・ブライ・メイナー(原題:The Haunting of Bly Manor)」を製作中だ。いまや、ハリウッドの各所が放っておかない実力者である。
さて、次にフラナガン監督に映画化してほしいスティーヴン・キング作品はどれだろうか。テレビシリーズで長い物語を紡ぐ力も確かなだけに、ドラマ化という展開も捨てがたい。
Source: Cinema Blend