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DC映画『ザ・フラッシュ』、エズラ・ミラー版脚本は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』風のSF作だった

ジャスティス・リーグ
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フラッシュの単独映画『ザ・フラッシュ(原題:The Flash)』で主演を務めるエズラ・ミラーは、2019年当時、脚本を自ら執筆していた。この時、エズラが「ダークな作風」を求めていたと伝えられていたが、共に脚本を執筆したアメコミの代表的ライター、グラント・モリソンによれば、エズラ版の脚本は全くダークではなく、むしろSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような作品だったという。

この度、米Colliderの取材に応じたモリソンは、エズラとの執筆について、「かなり良いバージョンが書けたと思いましたし、フラッシュ並みのスピードで仕上げました」とジョーク交じりに振り返っている。「大変でしたけど、かなり良いものになりました」。

エズラが脚本を手掛けることが伝えられた当時、DCエクステンデッド・ユニバースでは、『アクアマン』(2018)や『シャザム!』(2019)など、快活でコメディ要素が取り入れられた明るい作品が展開されていた。こうした中でエズラが『ザ・フラッシュ』にダークさを求めていたとの報道に関して、「そこまで暗くなかったですよ」とモリソンは否定している。

「ダークな要素も含まれていましたけど、スタジオ側が私達に求めたのは『フラッシュポイント』を使うことでした。なので、エズラと私はどちらかというと偉大なSF作品のようなものを作ろうとしたんです。

かく言うモリソンがエズラと共に意識した“偉大なSF作品”というのが、タイムトラベルで過去や未来を行き来するあのSF映画の金字塔だ。脚本の内容について「全く違う種類のスーパーヒーロー作品でした。スーパーヒーロー映画というより、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいな感じです」とモリソン。時空間を自在に駆け抜けるフラッシュであれば、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思わせる要素が取り入れられても不思議ではないだろう。

ちなみに、「コミックを知らなくても理解できる」ともモリソンが言う「フラッシュポイント」とは、世界の異変に気づいたバリーが、フラッシュとしての能力を失うも元の世界を取り戻すために奮闘する物語のこと。コミックのユニバース全体に衝撃をもたらした重要なエピソードだ。監督を『IT/イット』シリーズのアンディ・ムスキエティ、脚本を『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2020)のクリスティーナ・ホドソンで進められている現在の本企画でも、「フラッシュポイント」が原作になることが確認されている。モリソンは、最新の脚本について「最高なものになるでしょう」と語り、期待しているようだ。

なお、エズラ版の物語に迫る言及を避けたモリソンだが、内容については「いつかリークした時に、皆さんに判断してもらいたい」と個人的な見解を示している。本作の公開前にリークされることはないはずだから、まずは2022年の公開をたのしみに待つことにしよう。

映画『ザ・フラッシュ(原題:The Flash)』は2022年6月3日に米国公開予定。

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Source: Collider

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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