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終戦記念日『ミッドウェイ』特別映像、「ミッドウェイ海戦」経験した退役軍人たちが回顧する

ミッドウェイ
©2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

『インデペンデンス・デイ』(1996)ローランド・エメリッヒ監督の最新作『ミッドウェイ』が2020年9月11日(金)より公開となる。日本の運命を決した歴史的海戦「ミッドウェイ海戦」を、20年に及ぶリサーチを経て、ハリウッド&日本の一流キャストによって描き出す一作だ。

このたび、8月15日の終戦記念日を迎えて特別映像が公開された。ミッドウェイ海戦を体験した退役軍人2名へのインタビュー、当時の記録映像・ニュース映像のほか、映画本編から山本五十六(豊川悦司)の姿や、戦闘機による戦艦への攻撃場面などが収められている。

未曾有の戦いとなった第二次世界大戦の中でも、歴史を左右するターニングポイントとなった激戦として知られるミッドウェイ海戦。激突したのは、日本とアメリカ。1942年、北太平洋のハワイ諸島北西にあるミッドウェイ島に、巨大な航空母艦や、世界最大の「大和」を含む超弩級の戦艦、戦闘機、急降下爆撃機、潜水艦が出動し、空中・海上・海中のすべてが戦場となったのだ。そこには両軍ともに、国を愛し、覚悟を持って戦った男たちがいた。運命の3日間、なにが彼らの勝敗を分けたのか。

第8電撃機隊に所属し、ミッドウェイ海戦を体験したチャールズ・モンロー氏は「我々の任務は日本軍の爆撃でした」と、高度1万フィート以上から水面へ急降下し、敵艦隊に魚雷を落とす任務を回顧する。数多の銃弾が飛び交い、爆煙で視界もさえぎられる状態で急降下に挑む壮絶さは、本編映像からも垣間見えるだろう。第8電撃機隊はこの戦法で、最上型の戦艦や、空母龍驤(りゅうじょう)などの軍艦を爆撃したとされる。

また、モンロー氏は「ミッドウェイ海戦では15機のTBDデヴァステイターが海に沈みました」と語り、15機のうち乗組員が1名しか生き残らなかったという事実を明かる。同じく、第8電撃機隊に所属したアーヴィン・ウェント氏も「6月4日の海戦でみんな命を落としました」と話す。ともに戦った仲間を偲び、ウェント氏は「私は今年で103歳ですが、彼らはまだ若かった」「それが戦争です」と述べ、人の命を簡単に奪う戦争を嘆いた。モンロー氏とウェント氏は、アメリカでミッドウェイ海戦を体験した最後の2人とされている。戦争体験者が少なくなり、記憶の風化が懸念される現代に、ローランド・エメリッヒが突きつけようとしたものとは。

ミッドウェイ
©2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

『ミッドウェイ』

1941年12月7日(日本時間12月8日)の日本軍による真珠湾への奇襲攻撃。戦争の早期終結を狙う山本五十六大将の命により、山口多聞や南雲忠一がアメリカ艦隊に攻撃を仕掛けたのだ。大打撃を受けたアメリカ海軍は、新たな太平洋艦隊司令長官に、兵士の士気高揚に長けたチェスター・ニミッツを立てた。両国の一歩も引かない攻防が始まる中、日本本土の爆撃に成功したアメリカ軍の脅威に焦る日本軍は、大戦力を投入した次なる戦いを計画する。

真珠湾の反省から、日本軍の暗号解読など情報戦に注力したアメリカ軍。情報部のレイトン少佐が、次の目的地をミッドウェイと分析、限られた全戦力を集中した逆襲に勝負を賭ける。遂に、アメリカ軍のカリスマパイロット、ディック率いる爆撃機が出撃。空母、軍艦、潜水艦、戦闘機など、あらゆる近代兵器を駆使した壮絶な激突へのカウントダウンが始まった──。

監督は、『インデペンデンス・デイ』シリーズのローランド・エメリッヒ。観客のド肝を抜く一大スペクタクル映像の第一人者が、20年に及ぶリサーチと新たに発見された日本軍側の貴重な資料をもとに、両軍に敬意を捧げて史実を再現。山本五十六やチェスター・ニミッツなど実在の人物を演じるキャスト陣には、ウディ・ハレルソン、パトリック・ウィルソン、デニス・クエイド、アーロン・エッカート、豊川悦司、浅野忠信、國村隼など日米の実力者たちが集結した。

映画『ミッドウェイ』は2020年9月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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THE RIVER編集部THE RIVER

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