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映画版『X-MEN』『デッドプール』『ファンタスティック・フォー』『デアデビル』のクロスオーバー企画があった ─ 20世紀フォックス、脚本完成も製作を断念

マーベル
CC0 Public Domain

映画版『X-MEN』『デッドプール』『ファンタスティック・フォー』などを製作してきた20世紀フォックスが、マーベル・ヒーローの大型クロスオーバー映画をかつて企画していたことがわかった。『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)の脚本を執筆したザック・ステンツ氏が明かした。

米国のポッドキャスト「Fatman Beyond」に登場したステンツ氏は、『ファースト・ジェネレーション』を共同執筆したアシュリー・エドワード・ミラーとともに「秘密の映画」に携わっていたことを語っている。

「僕たちはフォックスで仕事をしていた時、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』と、それから秘密の映画にも関わっていました。どんなプロットだったのかは言えないんですが、2011年当時、フォックスが権利を持っていたマーベルのキャラクターを全員登場させていたんです。X-MEN、ファンタスティック・フォー、デアデビル、デッドプール。当時、デアデビルはまだフォックスのものでしたから。」

この企画には、なんと『ボーン・スプレマシー』(2004)『ボーン・アルティメイタム』(2007)のポール・グリーングラス監督が就任しかかっていたとのこと。ステンツ氏いわく「実現すれば最高だったんですが、別の企画に行ってしまって」。ちなみにグリーングラス監督は、『ユナイテッド93』(2006)『グリーン・ゾーン』(2010)『キャプテン・フィリップス』(2013)といった実話映画も多数手がけている俊英である。

この企画は残念ながら実を結ばなかったが、ステンツ氏は「脚本にはすごく自信がありました。素晴らしい映画になったでしょう」と述べている。

「これは2011年にフォックスが検討していた、もはや存在しない企画です。明らかにしたところで、僕が訴えられることはないでしょう。(当時)どんなタイトルだったかすら言えないにしても。」

ちなみに2011年といえば、マーベル・スタジオが『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』『マイティ・ソー』を発表し、いよいよ『アベンジャーズ』(2012)を世に放とうとしていた時期である。フォックスのクロスオーバー映画が首尾よく実現していれば、『アベンジャーズ』の向こうを張る大作が誕生していた可能性も否めない。もしもそこでヒーロー映画の歴史が変わっていたら、それはディズニーとフォックスの事業統合にすら影響を及ぼしていたかもしれない……。

『X-MEN』マーベル・スタジオにてリブートの見通し

Sources: Fatman Beyond, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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