マイケル・J・フォックス、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』クリストファー・ロイドへの愛を語る ─「『PART3』ではじめて彼を理解した」

SF映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでマイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドが演じたマーティとドクは映画史上に残る名バディだ。フォックスは2023年サンダンス映画祭のセッションでロイドと過ごした日々を振り返っている。
トリロジー完結から30年以上経った今も、絶大な人気を誇る『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。タイムトラベルもの、冒険ものとしての魅力は当然のことながら、マーティとドクの世代を超えた友情がいつの時代も観客の胸を打つ。2022年のニューヨークコミコンでは多くのファンの前で再会を果たし、関連グッズを販売する期間限定通販サイトをオープンするなど、2人が今もなお固い絆で結ばれていることが嬉しい知らせとなった。
「クリスはすごいやつです。彼は得体の知れない人なんですよ」とフォックスはインタビュー内でロイドの人となりを語った。「彼のことが理解できるまで数作品要しました。『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』で、他の作品ではなかったような一体感が得られたんです。彼がどれほど演技を愛しているかが分かったんですよね。それ以前は理解していなかった。座って演技について語り、シェイクスピアや『リア王』について話していると…あの人はリア王になりきったんですよ!彼がそんなことするなんて誰も思っても見ないですよ。彼はサプライズに満ちていますね」
確かにロイドはドク役のイメージが強いが、10代から演技を始め、映画作品で活躍する以前はブロードウェイで数々のステージを経験した生粋の舞台俳優でもある。フォックスや周囲の人々がロイドの演技力に凌駕されてしまった様子が目に浮かぶ。
「彼はその作品が持つ真価を2秒くらいで伝えることができるし、皆もそれを理解します。僕たち普通の俳優は何時間もかかって、やっと言えるレベルなのに。クリスはそこに長けているんですよ。彼の映画愛と俳優であることへの愛……彼はただのおかしなやつではなくて、芸術家なんです」
フォックスがいつもロイドについて語るとき、惜しみない愛情とリスペクトが溢れているが、ロイドも東京コミコンのゲスト出演時に「重い病を患っているにもかかわらず、とても勇敢で、大胆で、力強く、ポジティブな影響を全員に与えてくれる人」と親愛なるフォックスへの想いを口にしている。自身のキャリアと、パーキンソン病とともに生きる日々を描いたドキュメンタリー作品『Still(原題)』のプレミア上映のため、サンダンス映画祭に登場したフォックス。これから先もフォックスとロイドの友情が続いていくことを願うばかりだ。
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