自分がゲームの背景キャラと気付いた男描くライアン・レイノルズ主演『Free Guy』米予告編 ─ 現代版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なコメディ・アクション

自分がゲームの背景キャラと気付いてしまった男を描く映画『フリー・ガイ(邦題未定、原題:Free Guy)』より、初の予告編映像がブラジルのサンパウロで開催のコミコン「CCXP 2019」をもって海外公開となった。主演は『デッドプール』シリーズのライアン・レイノルズ。ユーモアとアクションたっぷり、あっと驚く面々も登場の映像をご覧あれ。
『フリー・ガイ』は、自分がオープンワールドゲームで銀行窓口係のNPC(ノンプレイヤーキャラクター)だと気付いてしまった主人公の物語。演じるライアン・レイノルズは、本作を「現代版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』」と呼んでいるとのこと。監督は『ナイト・ミュージアム/エジプト王の秘密』(2014)や「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)のショーン・レヴィ。
製作は20世紀FOXだが、企業買収によってディズニー配給となる本作は、予告編映像ののっけから『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』を「“二度”贈ったスタジオによる─」とディズニーの力に堂々と便乗。壮大なヒーロー・アクション映画が新たに始まる……と思わせておいて、ライアン・レイノルズ演じるなんとも当たり障りのない男が、マライア・キャリーの「Fantasy」と共にスッキリお目覚め。同じ服しか入っていないクローゼットからいつも通りの服を選んで外に出ると、銃撃、火炎放射、爆発、暴力、(そしてエモートダンス)とひたすら騒がしい。それもそのはず、この世界はオープンワールドゲームの中なのだ。しかし主人公は、自分がゲームの世界の住人であると気付いていない。
主人公が務める銀行には、どうやらゲームプレイヤーが頻繁に強盗を試みるようで、この日も主人公は同僚と共に言われたとおりに床に伏せている。「なあ相棒、俺たちずっとこんな調子なのかな?」「こんな調子って?」「毎日毎日、撃たれたり、轢かれたり、人質にされたりさ。」しびれを切らした主人公は、ついにいつもと違う行動に打って出る。ビビりながらも、はじめて銀行強盗に抵抗してみたのだ。相手プレイヤーが所持していたサングラスを奪って通りに出てみると、サングラスを通じてこれまでと全く違う景色が広がっている。今まで見えていなかったプレイヤー、パラメーター、回復アイテム。もっとも主人公は、これを「脱法ドラッグ」の類だと思っているようだが……。
「あのね、この世界はゲームなのよ」と登場したのは、ジョディ・カマー演じるMolotov Girl。どうやらゲーム世界がシャットダウンされる危機を迎え、この女性キャラクターと共に奔走することになるらしい。「悪党がいっぱいいる」との台詞と共に登場したのは、まさかのタイカ・ワイティティ、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)監督にしてコーグ役でもお馴染み、最近では『ジョジョ・ラビット』(2019)も控える、今最も忙しいクリエイターのひとりだ。レイノルズとは『グリーン・ランタン』(2011)ぶりの共演である。そのスヌープ・ドッグ調の口ぶりに若干引き気味なのは、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のジョー・キーリー。
主人公の男は、ほとんどわけも分からずゲーム世界の激しい戦闘に巻き込まれていく。スーパーカーにバイクに銃火器、何でもアリのゲーム内でド派手に戦う名もなき背景キャラは、この世界を救うことができるのか。
『フリー・ガイ(邦題未定、原題:Free Guy)』は2020年7月3日米公開。本国では、『ゴーストバスターズ』新作映画公開の1週前にあたる。
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Source:Deadline