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ウェス・アンダーソン監督『The French Dispatch』米予告編 ─ 記者たちが追う3つの物語、ベニチオ・デル・トロ&ティモシー・シャラメら豪華キャストで描く

https://www.youtube.com/watch?v=TcPk2p0Zaw4

『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)『犬ヶ島』(2018)のウェス・アンダーソン監督による最新作『The French Dispatch(原題)』の米国版予告編が公開された。ベニチオ・デル・トロ、ティモシー・シャラメ、ティルダ・スウィントン、ビル・マーレイらオールスター・キャストが揃い踏みする、じつに贅沢な話題作だ。

「それは休日に、グレートプレーンズ(ロッキー山脈東部)にて、輝かしい未来への脱出を求めて始まりました。アーサー・ホイッツァー・Jr.が、旅行記のコラムから『The French Dispatch』を生み出したのです。毎週、世界の政治やあらゆる階級の芸術、人々の興味を惹くあらゆる物語を報じてきました。海外から移住してきた、当時最高のジャーナリストたちでチームを作ったのです」。編集長のホイッツァーを演じるのはビル・マーレイ。米The New Yorkerを創刊した人物のひとり、ハロルド・ロスをモデルとするキャラクターである。

本作は20世紀フランスの架空の街を舞台に、アメリカ発の新聞社「The French Dispatch」の記者たちを描く“ジャーナリストたちへのラブレター”。予告編からもわかるように、アンダーソンは新聞記事を模した3つの物語から映画を構成している。投獄された画家をめぐる「The Concrete Masterpiece」、不当な政治に対する学生運動を描く「Revisions to a Manifesto」、そして警察にて働くシェフを主人公とする「The Private Dining Room of the Police Commissioner」だ。

ティルダ・スウィントン演じる記者ベレンセンが追いかける画家モーゼ・ローゼンターラー(ベニチオ・デル・トロ)は、女性看守シモーヌ(レア・セドゥ)との間でどんな関係性を築くのか。画商(エイドリアン・ブロディ)はモーゼの作品を買いたがるが、モーゼ自身は申し出を徹底的に拒む。

フランシス・マクドーマンド演じる記者クレメンツは、ティモシー・シャラメ演じる、政治活動に燃える学生ゼフィレッリに密着する。あまりに密着しすぎて、記者はゼフィレッリの入浴中でもお構いなしだ。「僕は裸ですよ、クレメンツさん!」「見えてます」。

そしてジェフリー・ライト演じる記者ローバックは、シェフ(スティーブン・パーク)を取材していたが、謎の人物(エドワード・ノートン)から警察幹部(マチュー・アマルリック)に「息子を誘拐した」との連絡が入り……。

3つの物語が本編でどのように絡み合うのか、はたまた絡み合わないのかはわからない。同じく記者役でオーウェン・ウィルソンやエリザベス・モスが出演するほか、リーヴ・シュレイバーやアンジェリカ・ヒューストン、ウィレム・デフォー、シアーシャ・ローナン、クリストフ・ヴァルツといった豪華キャストが各エピソードに登場するのも見どころだ。予告編にも一瞬しか顔を出さないキャストは存在するので、ぜひ細部まで目を凝らしてみよう。

本作はFOXサーチライト・ピクチャーズ(現:サーチライト・ピクチャーズ)が全世界配給権を獲得しており、ウェス・アンダーソン監督作品としては『ダージリン急行』(2007)『ファンタスティック・Mr.FOX』(2010)『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)『犬ヶ島』(2018)に続いて5本目のタッグとなる。

映画『The French Dispatch(原題)』は2020年7月24日に米国公開予定。

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Sources: Variety, DailyMail

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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