『ハリウッド式映画制作の流儀』映画ファン必読書、脚本がスクリーンにかかるまでの過程が学べる「映画製作の知識と喜び」

映画の脚本はいかにしてスクリーンにかかるのか?全映画ファン必読、映画製作の内側を学ぶことができる書籍『ハリウッド式映画制作の流儀 最後のコラボレーター=観客に届くまで』が2020年7月25日(土)に発売された。
監督、俳優からメイク、音楽、VFXまで…脚本が映画になり、スクリーンにかかるまでのコラボレーションの過程がこれ1冊でわかる。
著者はリンダ・シーガー。ハリウッドで活動するスクリプト・コンサルタントだ。映画やテレビ番組を中心に、2,000本以上の脚本に関わり、映画監督ピーター・ジャクソンや小説家レイ・ブラッドベリのアドバイザーを務めた経験を持つ。映画脚本に関する書籍を多数執筆しているほか、米国アカデミー賞協会をはじめ、世界30ヵ国以上で脚本術の講義やセミナーを行っている。主な著書に『サブテキストで書く脚本術』や『アカデミー賞を獲る脚本術』(ともにフィルムアート社)、『ハリウッド・リライティング・バイブル』(フィルムアンドメディア研究所)などがある。
2000本以上の脚本に関わってきたスクリプト・コンサルタントの著者が、映画制作のあらゆる知識をまとめたのが本書。脚本家、プロデューサー、監督、俳優、美術、撮影監督、メイク、編集、作曲家……さまざまなスタッフが関わり、映画がどのように形作られていくかが1冊でわかる。また、出来上がった作品をどのように「最後のコラボレーター=観客」に届けるのかについても語られている。
『ハリウッド式映画制作の流儀 最後のコラボレーター=観客に届くまで』中面ちらっとご紹介
脚本家のアーロン・ソーキンやアルヴィン・サージェント、監督のギレルモ・デル・トロやロン・ハワード、オリバー・ストーン、スティーヴン・スピルバーグ、俳優のロビン・ウィリアムズやメリル・ストリープ、ラッセル・クロウといった優れたクリエイターやスターによって、映画作りというコラボレーションの様子が明かされていく内容は必読だ。
また、プロデューサー(リチャード・D・ザナック、ゲイル・アン・ハード)、プロダクション・デザイナー(フェルディナンド・スカルフィオッティ)、衣装デザイナー(マリリン・ヴァンス)、メイクアップ・アーティスト(ピーター・ロブ・キング)、VFXアーティスト(ケン・ローストン)、エディター(ウォルター・マーチ、ジョー・ハッシング)、作曲家(ハンス・ジマー、ビル・コンティ)といった、普段あまり表に出ない「裏方」たちの声もたっぷりと収録している点も注目。
さらに、『E.T.』『いまを生きる』『永遠に美しく…』『エイリアン』『刑事ジョン・ブック 目撃者』『ジュラシック・パーク』『JFK』『ゼロ・グラビティ』『ターミネーター』『ダンス・ウィズ・ウルブズ』『テルマ&ルイーズ』『ドライビング Miss デイジー』『裸の銃を持つ男』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ブラックパンサー』『プラトーン』『プリティ・ウーマン』『ラストエンペラー』『レインマン』『ロジャー・ラビット』といった名作の裏話も多数紹介されている。
ロン・ハワードとラッセル・クロウがタッグを組み、第74回アカデミー賞で作品賞を含む四冠に輝いた『ビューティフル・マインド』の関係者総勢13人が、制作の様子を振り返るコンテンツも収録。
その道のプロのさまざまな言葉によって、映画制作の内側を楽しみながら学べる本書。これを読めば、映画の奥深さをよりいっそう味わえるはずだ。