Menu
(0)

Search

『マッドマックス』フュリオサ単独映画、『怒りのデス・ロード』のようなチェイス映画にはならず ─「伝統的な三幕構成のドラマに」

マッドマックス 怒りのデス・ロード
© Warner Bros. Feature Productions Pty Limited, Village Roadshow Films North America Inc., and Ratpac-Dune Entertainment LLC

アニャ・テイラー=ジョイ主演、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)の前日譚映画『フュリオサ(原題)』は、いわゆるチェイス映画にはならないようだ。

映画『フュリオサ』は、前作で荒廃した世界を支配する独裁者に反旗を翻し、彼の妻たちの逃走計画を実行する丸刈り頭&義手の最強戦士、フュリオサの若き日の姿を描く物語。“オーストラリアで撮影される史上最大の映画”であり、“長年に渡る壮大な物語”を描く作品と伝えられている。

前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、“ウォーボーイズ”といわれるイモータン・ジョー率いる武装集団が、フュリオサたちを地の果てまで追跡する姿が迫力満点の映像で捉えられていた。手に汗を握るカーアクション、チェイスシーンが全編を通して絶えず描かれたのだ。

ところが、前作のアシスタント・ディレクターおよびプロデューサーのP・J・ヴォーテンは、『フュリオサ』について、「より伝統的な三幕構成のドラマになっています。もしも、みなさんがまたチェイス映画を期待しているなら、そうはならないでしょう」と、20年間に及ぶ前作の舞台裏を綴った書籍『Blood, Sweat, and Chrome: The Wild and True Story of Mad Max: Fury Road』にて説明している

一般的な映画の三幕構成とは、第一幕の“設定”、第二幕の“対立”、第三幕の“解決”のこと。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、キャラクターたちが発する台詞量は抑え目で、彼らの設定や状況などの説明描写も少なかった。それらはカーチェイスやアクションシーンなどの背景として自然と盛り込まれているのだ。『フュリオサ』では前日譚ということもあり、さらにキャラクターたちの背景に迫る物語になるのかもしれない。もっとも、アニャ・テイラー=ジョイがスタントチームによる指揮のもとで運転を学んでいることが過去に報告されていただけでなく、アニャはドリフトを華麗に決める動画まで本人自ら投稿していた。つまり、カーアクションシーン自体が存在しなくなるわけではないということだ。

一方、前作のユニット・プロダクション・マネージャーのディーン・フッドは、「『フュリオサ』の脚本を読み始めたら、もう最後まで止まりませんでした。とにかく本当に素晴らしい作品になると思います」と絶賛。さらに、「ガスタウンやバレット・ファームが観られますよ」と予告している。

あわせて読みたい

Source: Slash Film

Writer

アバター画像
Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。