「コケた」訳じゃない!『ブレードランナー』のように時代を経て評価された映画&人物ランキング

『ブレードランナー』(1982)の続編『ブレードランナー2049』がついに全米で公開となった。リドリー・スコット監督の代表作である『ブレードランナー』はSF映画史に残る金字塔として現在では高い評価を得ている。しかし、公開当時は動員が芳しくなく、批評家受けも良くなかった。難解な内容について映画ファンたちが繰り返し議論しているうち、カルトムービーとして知名度を挙げていったのだ。
10位 市民ケーン(1941)
しかし、公開当時は批評、興行ともに散々な結果に。主人公のモデルとなった新聞王のウィリアム・ランドルフ・ハーストが圧力をかけたからだといわれている。雑音がなくなった後世で正当な評価を得た映画なのだ。
9位 デヴィッド・キャラダイン
『デス・レース2000年』共演者ではシルベスター・スタローンの出世ぶりに目を奪われがちだが、『ロッキー』以前の評価はまるで逆。キャラダインこそがスターであり、映画ファンの憧れだったのだ。ようやく再評価がされてきた2009年の急死は本当に残念。
8位 ジョン・ヒューズ
『すてきな片想い』(1984)『ブレックファスト・クラブ』(1985)などの青春映画の監督、プロデューサーとして80年代に作品を量産したが、いずれも大ヒットにはいたらず。90年代以降は『ホーム・アローン』(1990)や『ベートーベン』(1992)などのファミリームービーの脚本家として知られるようになる。
しかし、リチャード・リンクレイターやケヴィン・ウィリアムソンたち次世代のクエイリターたちがヒューズの青春映画に影響された作品群を発表。時代が経つにつれその功績は大きくなるばかりだ。
7位 ショーシャンクの空に(1994)
批評家にとっての最高の映画が『市民ケーン』なら、映画ファンにとっての最高の映画は『ショーシャンクの空に』ではないだろうか。しかし、発表当時は大ヒットとまでいかず、賞レースでは『フォレスト・ガンプ 一期一会』(1994)の後塵を拝むばかり。その後、ソフト化された後で人気が爆発。現代では『フォレスト・ガンプ』との評価は完全に入れ替わったといえるだろう。
本作の良さはストーリーが普遍的で、時代を選ばずに感動できること。また、モーガン・フリーマンをはじめとする助演俳優たちの演技も素晴らしい。シンプルな魅力は気づかれにくいが、発見されれば深く心に刻まれるのだ。
6位 ジャン・ヴィゴ
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