【ネタバレ解説】『ゴーストバスターズ/アフターライフ』30個の小ネタまとめ ─ 過去2作へのオマージュ祭り、大物俳優のカメオ出演も

この記事には、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のネタバレが含まれています。本編鑑賞後にお楽しみください。
イヴォ・シャンドアの鉱業会社
フィービー(マッケナ・グレイス)たちは屋敷の近くにある鉱業会社「Shandor Mining Co. 」を訪れる。「Shandor」といえば、「イヴォ・シャンドア」という名の設計者・医者が『ゴーストバスターズ』(1984)で言及されている。イゴン・スペングラー博士(ハロルド・レイミス)によると、第一次世界大戦後、世間に絶望したシャンドアは1920年にゴーザ崇拝の為の秘密結社を組織。門の神・ズールに取り憑かれたディナ・バレット(シガニー・ウィーバー)が住む高層マンションを設計したシャンドアは生前、このマンションの屋上で100人以上の信者と共に世界の終わりが来ることを祈る儀式を行った。その“世界の終わり”が、『ゴーストバスターズ』での出来事である。そして『アフターライフ』で、再び“世界の終わり”が到来することになった。
J・K・シモンズのカメオ出演
『アフターライフ』では、そのイヴォ・シャンドア本人が登場。『セッション』(2014)や『スパイダーマン』シリーズで知られるJ・K・シモンズが演じた。カメオ出演という役割だからか、復活したゴーザに瞬殺されている。(詳しくはこちら)

机に積まれた本
フィービーたちが祖父のイゴンから相続した屋敷では、机の上にきっちりと山積みにされた本が目を引く。第1作『ゴーストバスターズ』の序盤でも、イゴン・スペングラー博士たちがゴースト検知の為にニューヨーク公共図書館を訪れた際、通路のど真ん中に見上げるほど高く積まれた本が登場した。ビル・マーレイ演じるピーター・ベンクマン博士は「こんな積み方をする人間はいない」と呟いていたが……?
階下に行くためのポール
屋敷では、イゴンが研究室として使っていた地下室に繋がるポールが設置されている。消防署跡に構えられたゴーストバスターズの基地にも、同じ構造のポールが備わっていた。もしかするとイゴンはこれを気に入って、DIYでポールを設置したのかもしれない。
ジャニーンの登場
『アフターライフ』では、イゴン・スペングラー博士の財産管理人を務め、相続の件でキャリー(キャリー・クーン)たちに連絡を取ってきた女性が登場する。「ジャニーン・メルニッツ」と名乗ったこの女性、オリジナル版のファンにはおなじみ、ゴーストバスターズの秘書を務めたジャニーンだ。演じたアニー・ポッツは2016年のリブート版『ゴーストバスターズ』にホテルのフロント係役でカメオ出演したものの、ジャニーン役の再演は33年ぶりとなった。本編での出演はわずかとなったが、エンドロール後のおまけ映像で再登場している。
イゴン・スペングラー博士の趣味
フィービーたちは祖父のイゴンが研究室として使用していた地下を訪れる。机の上に物が散在する中、何やらきのこ類が保存されたペトリ皿が確認できる。第1作『ゴーストバスターズ』では、読書が好きだというジャニーンに趣味を聞かれたイゴンが「趣味はカビと細菌の収集(I collect spores, molds, and fungus.)」と答えていた。その趣味を、イゴンは最期まで続けていたようだ。
チェスを通した祖父との会話
超常現象が起こる屋敷で、フィービーは自室にあったチェス盤を通して幽霊とコミュニケーションを取る。最終的にチェスの対戦相手が祖父であるイゴンのゴーストだったことが判明するのだが、アニメ「リアル・ゴーストバスターズ」(1986-1991)ではイゴンがチェス好きであることが明かされている。
登場する3本のホラー映画
サマースクールの教師グルーバーソン(ポール・ラッド)は、生徒たちに映画を見せて、自分は街で頻発する地震の研究にあたっていた。その時、グルーバーソンが生徒に見せていた映画は、スティーヴン・キング原作のホラー映画『クジョー』(1983)とチャッキーでおなじみの『チャイルド・プレイ』(1988)。さらに3本目は、地元の映画館Summerville’s cinemaの看板に登場している。アイヴァン・ライトマンの監督デビュー作『Cannibal Girls(原題)』(1973)である。約50年ぶりのリバイバル上映でも行われていたのだろうか。
Tobin’s Spirit Guide
フィービーやポッドキャスト(ローガン・キム)は心霊現象の歴史を調べるために、「Tobin’s Spirit Guide」というタイトルの本を手に取る。第1作『ゴーストバスターズ』でも、依頼人第1号のディナ・バレットとのミーティング中、イゴン博士が「Tobin’s Spirit Guide(字幕では、“霊界ガイド”と表記)」を用いて調査を進めてみると話している。
制服ポケットのクランチスナック
地下室でゴーストバスターズの制服を発見したフィービーは、胸ポケットにネスレのクランチスナックの包み袋を見つける。第1作『ゴーストバスターズ』の序盤、ゴースト退治を決意したイゴン博士に感心したベンクマン博士は、“ほうび”として全く同じネスレのクランチを手渡している。疎遠になってしまった旧友たちを思い出すよすがとして、イゴンはネスレのクランチを食べていたのだろうか。