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ガイ・リッチー原点回帰、『ジェントルメン』新予告編が米公開 ─ マシュー・マコノヒー吠える、大人たちの犯罪群像劇

https://www.youtube.com/watch?v=KlXsguV9g0E

実写版『アラジン』(2019)のガイ・リッチー監督が、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)『スナッチ』(2000)などキャリア初期の作風に回帰するクライム・コメディ『ジェントルメン(原題:The Gentlemen)』の新たな米国版予告編が公開された。

ロンドンで“マリファナの帝国”を築き、大金を稼いでいたアメリカ人のミッキー・ピアソンは、ある時、自分の仕事をすべて売却し、自身は永遠に身を引くことを決意する。ところがミッキーの思いとは裏腹に、“マリファナの帝国”をめぐって人々の思惑が激突。ミッキーのポジションをかっさらうべく、陰謀と悪だくみ、賄賂、恐喝の連鎖が始まる……。

「むかしむかし、若くて愚かなドラゴンがいた。そいつが、賢くて抜け目のないライオンのところにやってきて、ライオンの土地を手に入れたいと言う。だがライオンには興味がなかった、だから小さいドラゴンにはそう伝えたんだ。なのにドラゴンはしつこかった。だから、スゴいね、戦争が始まったんだ。ライオンは小さなドラゴンを散歩に連れて行って、頭に銃弾を5発撃ち込んだ。」

マシュー・マコノヒー演じるミッキーが、ヘンリー・ゴールディング演じるギャング“ドライ・アイ”に語りかける様子と、銃を構え、あるいは撃つ一触即発の瞬間が小気味よいリズムで編集されるところから今回の予告編は始まる。「この話には教訓がある。君にも説明できるんじゃないかな」。しかし怒れるドライ・アイは、「若い奴が年寄りの後を継ぐんだ」と宣言。残念ながら血で血を洗う抗争が幕を開ける、ということか……。

「とんでもないことになるぞ」とつぶやくのは、チャーリー・ハナム演じるミッキーの右腕レイモンド。ここに、コリン・ファレル演じる格闘技のコーチ、ヒュー・グラント演じるゴシップ記者のフレッチャー役も交えて、事態はよりややこしくなる。トイレから出てきたところであろうフレッチャーは、ギャングが死体を運び出す場面に出くわすと、一瞬固まって「手を洗うのを忘れてた」。最後にはミッキーも怒りを爆発させ、「ジャングルのルールはひとつだけだ。ライオンは、腹が減ったら喰うんだよ」と言い放つ。

そのほか本作には、ミッキーの妻ロザリンド役でミシェル・ドッカリーが出演する。ドラマ「サクセッション」も話題のジェレミー・ストロングも登場する。

映画『ジェントルメン(原題:The Gentlemen)』は2020年1月24日に米国公開予定

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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