『ゴーストバスターズ』リブート版、まさかの高評価で早くも続編宣言?「アメリカン・コメディ最高の1本」と称賛の声も

いよいよアメリカでの公開を今週末に控えた『ゴーストバスターズ』リブート版。予告編の公開にはじまり、気の毒なくらいバッシングを受けつづけた本作だが、アメリカのメディアでは早くも本編のレビューが掲載されはじめた。
驚かされるのは、大方の予想を覆しての“まさかの好評”ぶりである。先日おこなわれたプレミア上映では、製作陣が現在の胸中と自信のほどを明かした。
フタを開ければ大好評
『ゴーストバスターズ』リブート版の好評ぶりには、作品を応援していたファンすら驚いたかもしれない。手放しに褒めているメディアばかりではないが、ポジティブなレビューが数多く並んだのである。
たとえばニューヨーク・タイムズ誌は「ポール・フェイグ監督に期待した通りの出来。ハロルド・レイミス(オリジナル版の脚本・出演)以来、アメリカンコメディで最高の1本」と絶賛している。イギリス・ガーディアン誌も「このゴーストバスターズはいいぞ」(大意)というレビューを掲載したほか、The WrapもCG表現に苦言を呈しつつ主人公の女性4人に賛辞を送った。
また2016年7月12日の時点で、批評サイトThe Rotten Tomatoesでは76%の高評価を得ている。全米公開などを経てスコアがどう変化するかは予測できないが、クオリティはひとまず保証されたといえるだろう。

http://www.hollywoodreporter.com/news/ghostbusters-international-trailer-chris-hemsworths-873836
作り手の胸中はいかに。そして続編宣言?
もっとも、バッシングによって作品がジェンダーなどの問題を大きく抱えたことにはスタッフも戸惑ったようだ。
プレミア上映で、ソニー・ピクチャーズ映画部門会長のトム・ロスマン氏は「素晴らしい映画だよ。この映画はコメディ映画だけど、今は社会的な議論のとても重要な一部にもなっている。その両方を兼ね備える作品はまずない」と語った。ポール・フェイグ監督もその複雑な胸中を明かしている。
「僕たちは脚本を書き始める前から追い詰められていた。でも誰にも仕返しはしたくなかったんだ。僕らはただ、『見て。辛そうな人がいる、ちょっと楽しんでもらおう』ってことがしたかった。これはコメディ映画だ。みなさんに楽しんでほしい」
http://www.wsj.com/articles/ghostbusters-paul-feig-gets-funny-women-1461859843
「ついにシリーズを前進させる作品ができて本当にうれしい。ファンはきっと(作品を)愛してくれるだろう。いろんな反応があることは知ってるが、それでも映画を観たらきっと好きになってくれるよ」
一方でプロデューサーのエイミー・パスカルは興奮ぎみに、
「(シリーズは)終わりませんよ。きっとみなさんはこの作品を愛してくれて、もっと観たいと思うことでしょう」
と早くも続編を宣言。度重なるバッシングのためにハードルを下げてしまう気もするが、本当に面白いリブート作になっているのかもしれない。ぜひ劇場で確認したいところだ。
ちなみに:DVDは完全版で発売決定!
ところで、オリジナル・キャストであるダン・エイクロイドの出番がリブート版でカットされていることが以前報じられた。このニュースをちょっと残念に思っている方に朗報である。どうやらDVDには完全版が収録されるようだ。
ポール・フェイグ監督は、取材に対して「(劇場公開版より)15分ほど長い完全版が完成した」とコメント。本編分数は劇場公開版が1時間55分、完全版が2時間11分だ。なおDVDにはその他未公開シーンも収録される予定。
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