スティーヴン・キング『トム・ゴードンに恋した少女』映画版、『ビューティフル・デイ』リン・ラムジー監督が就任

『少年は残酷な弓を射る』(2011)『ビューティフル・デイ』(2017)などで知られるリン・ラムジーが、スティーヴン・キングによるホラー小説『トム・ゴードンに恋した少女』(新潮文庫)映画化企画の監督に就任したことがわかった。米The Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。
1999年に出版された『トム・ゴードンに恋した少女』は、離婚したばかりの母親と兄と共にハイキングに出かけていた9歳の少女トリシアが、気付かぬ内に深い森の中で遭難してしまう姿を描いた物語。何日間に渡り、森の中を彷徨い続けているトリシアにとって、唯一の心の慰めは手元にあった携帯ラジオ。メジャー球団「ボストン・レッド・ソックス」の大好きな投手、トム・ゴードンが出場している試合を聴きながら、いつの日か彼が救いに来ることを夢見ていた。しかし、森の中で彼女を待ち受けていたのは自然だけではなく……。
世界中が新作を待ち望む鬼才、リン・ラムジー監督は『少年は残酷な弓を射る』で心をえぐられるような母子の物語を描き、世界中を熱狂の渦に巻き込んだ。次回作『ビューティフル・デイ』は、第70回カンヌ国際映画祭で上映されて、息を呑む映像美や鬼気迫る音楽、予想も付かない展開と殺伐とした空気感に絶賛の声が相次ぎ、脚本賞と男優賞の二冠に輝いた一作だ。作品を発表する度に衝撃を与えてきた監督の最新作に期待せずにはいられない。
脚本は、「ノット・オーケー」(2020)の脚本・製作総指揮を務めたクリスティー・ホール。製作には、本作と同じくスティーヴン・キング原作の『IT/イット』シリーズや『ドクター・スリープ』(2019)のロイ・リー、『ジャスティス・リーグ』(2017)『アクアマン』(2018)のジョン・バーグ、故ジョージ・A・ロメロの元妻クリスティーン・ロメロなどが名を連ねている。撮影は、2021年を予定しているとのことだ。
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Source: The Hollywood Reporter