ハリウッド発『ゴジラ vs コング』監督に『デスノート』実写版のアダム・ウィンガードが就任!低予算ホラーからの抜擢相次ぐ

ハリウッドが手がける『ゴジラ vs コング(原題:Godzilla vs. Kong)』の監督に、『デスノート』ハリウッド実写版を手がけたアダム・ウィンガードが就任することがわかった。同作は2014年『GODZILLA ゴジラ』で開幕した「モンスターバース」の4作目。今年(2017年)には、第2作『キングコング:髑髏島の巨神』が公開されたばかりだ。
俊英、低予算ホラーから再び抜擢
ハリウッドレポーター誌は、ウィンガード監督が『ゴジラ vs コング』への就任についてまもなく契約を結ぶことを独占で報じている。同誌によると、ウィンガード監督は「怪獣映画の大ファン」だという。この報道直後、監督は自身のTwitterで情報が真実であることを認めている。
Cue the tweets telling me I’ve already ruined Godzilla and Kong.
— Adam Wingard (@AdamWingard) 2017年5月31日
In all seriousness I’m really very excited. This is a total playground.
— Adam Wingard (@AdamWingard) 2017年5月31日
「僕が『ゴジラ vs コング』を台無しにしたってことをツイートが教えてくれたよ。
大マジメに言うと、ほんとに、すごく興奮してる。これこそ完ペキな遊び場だ」
アダム・ウィンガード監督は現在(2017年5月時点)34歳。『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ボート=ロバーツ監督が31歳(撮影当時)だったことにつづき、ワーナー・ブラザース&レジェンダリー・ピクチャーズは再び新鋭を抜擢したことになる。ウィンガード監督は低予算のホラー/スリラー映画を数多く手がけており、代表作には『サプライズ』(2011年)、『ザ・ゲスト』(2014年)、『ブレア・ウィッチ』(2016年)がある。また最新作はハリウッド版『デスノート』で、2017年8月25日にNetflixで全世界同時配信される予定だ。
もちろんフィルモグラフィだけを確認するかぎり、“なぜ『ゴジラ vs コング』に?”という疑問が生まれるのも無理はない。しかしワーナー&レジェンダリーの両社はウィンガード監督のビジョンを信頼して監督に起用しているはずで、もしかすると『デスノート』で日本発のコミックをうまく料理することに成功したのでは……という予感もする。実際に『髑髏島の巨神』のロバーツ監督は、ウィンガード監督の起用を心から喜んでいるようだ。
So happy for @AdamWingard! I know he’ll shepherd my & Gareth’s visions of these monsters in his own dope way. Can’t think of a better choice
— Jordan Vogt-Roberts (@VogtRoberts) 2017年5月31日
「おめでとう、アダム・ウィンガード! 彼は、僕やギャレス(・エドワーズ/『GODZILLA ゴジラ』監督)による怪獣のビジョンを自分なりの方法で深めてくれることだろう。これ以上の選択は考えられないよ」
思えば近ごろ、スタジオ製作のブロックバスター・ムービーでは低予算ホラー映画の出身者が多数活躍している。『ワイルド・スピード SKY MISSION』『アクアマン』を手がけるのは『ソウ』シリーズのジェームズ・ワンだし、『ドクター・ストレンジ』のスコット・デリクソン、『スパイダーマン:ホームカミング』のジョン・ワッツ、そして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でマーベル・シネマティック・ユニバースの第一人者となったジェームズ・ガンも元々は低予算ホラーで自らの表現を磨き上げてきた作り手だ。こうしてみるとマーベルが特別に敏感なのかという気もしてくるが、ウィンガード監督がこうした面々の成功につづくことを祈りたい。
なお『ゴジラ vs コング』の製作にあたっては、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのテリー・ロッシオ率いる脚本家チームが作業をスタートさせているという。ちなみにロッシオは、ローランド・エメリッヒ版『ゴジラ』で原案を務めた(!)経歴をもつ。今度はどんなストーリーを作り上げるのだろうか?
映画『ゴジラ vs コング』は2020年5月22日に米国公開予定。
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