「ゲーム・オブ・スローンズ」ヴァリス役、最終章の展開は「急ぎすぎた」 ─ ラスト2シーズンへの不満を明かす

大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)の最終章については、いまだに賛否両論が尽きない。全8シーズンでヴァリス役を演じたコンリース・ヒルが、英Timesのインタビューで最終章への感想を述べている。
この記事には、「ゲーム・オブ・スローンズ」のネタバレが含まれています。

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」は、ジョージ・R・R・マーティンの原作小説シリーズ『氷と炎の歌』を基にした大ヒットシリーズ。シーズンを重ねるにつれ小説のストーリーを追い越してしまい、最終的にドラマオリジナルの結末を迎えた。その終わり方に対して、視聴者から批判が殺到する事態となった。
ヒル演じるヴァリスは、王都の小評議会の諜報大臣。シーズン5以降は、ティリオン(ピーター・ディンクレイジ)と共にデナーリス(エミリア・クラーク)に仕えることになる。しかし最終章では、ティリオンがデナーリスにヴァリスの裏切りを告発。その結果、フィナーレ目前のエピソードで、ヴァリスはデナーリスのドラゴンに焼き殺されてしまった。
インタビューの中で、「ゲーム・オブ・スローンズ」時代を振り返ったコンリース。最終シーズンに近づくにつれ、ヴァリスのアーク(キャラクター個々の物語)に不満をもつようになったと明かす。
「僕が何か悪いことをしたんだと思いました。最後の2シーズンまでは、まったく不満はなかったんです。ただ、ヴァリスがそれまでのような“全てを知っている”キャラクターではなくなったので、最後の数シーズンには苛立ちを感じました。」
また、物議をかもしたシーズン8については「脚本家たちにも物語を終わらせる案があったでしょうし、HBOにもまた別の案があったのでしょう。最終シーズンは少し急ぎすぎたと感じました。私は悲嘆に暮れていましたが、今はもう大丈夫です」と語った。
最終章については、これまでにも複数のキャストが自身の考えを明かしている。ティリオン役のピーター・ディンクレイジは批判が殺到した理由について持論を展開し、デナーリス役のエミリア・クラークは批判に対する理解を示していた。直近では、アリア役のメイジー・ウィリアムズが「最後は失速した」と率直な感想を述べている。