「ゲーム・オブ・スローンズ」前日譚ドラマは千年前が舞台 ─ ウェスタロス裏歴史やホワイトウォーカーの真実明かす

大人気シリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚ドラマの内容が明らかになった。米Varietyなど各メディアが報じている。
報道によれば、このドラマでは「ゲーム・オブ・スローンズ」で描かれる出来事の千年前を舞台に、英雄たちの黄金期が暗黒の時を迎えるまでの転落の歴史を描く。ウェスタロスの恐ろしい裏歴史や、ホワイトウォーカーの真実のオリジン、スターク家伝説の謎を解き明かす。発表された概要によれば、「我々が知っている物語とは違う」とのこと。ドラマでは描かれなかった真実が語られるのはもちろんのこと、この前日譚によって、「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界がより複雑で重厚になる予感だ。

放送局のHBOは2017年5月時点にて「ゲーム・オブ・スローンズ」スピンオフ作品の製作予定を明らかにしており、ヒット映画の脚本家ら4名と契約を結んでいた。この度の前日譚ドラマでは、その中から『キック・アス』『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のジェーン・ゴールドマンを脚本家として選抜、2017年9月ごろより製作を進めていた。ゴールドマンは、原作小説『氷と炎の歌』を執筆するジョージ・R・R・マーティンと共に制作指揮も担う。
なお「ゲーム・オブ・スローンズ」は、この度のドラマも含め5作のスピンオフを計画中。原作のマーティン氏は以前、自身のブログにて「検討しているコンセプトのすべてが続編ではなくプリクエル(前日譚)」と綴っていた。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は、本シリーズ完結編となる最終章が全米で2019年春放送予定。この前日譚ドラマは、本シリーズ放送終了後の2020年初旬ごろの放送を目指すという。「ゲーム・オブ・スローンズ」といえば、TVドラマながら各話が一本の映画並のスケール・予算であることで知られるが、前日譚ドラマも初めから大予算でスタート。本シリーズのシーズン3時並の制作費になるという。参考までに、シーズン3頃の一話ごとの制作費は平均で600万〜800万ドル(およそ6.5億〜8.7億円)ほどだった。

ちなみに、12,000年におよぶウェスタロスの長い歴史については、モーション・コミックとして「【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ<第一章〜第六章>ブルーレイ・ボックス」のボーナス・ディスクとして収められている。来る前日譚ドラマにいち早く備えたいファンは要チェックだ。
Source:Variety