「ゲーム・オブ・スローンズ」新スピンオフ企画が始動 ─ 征服王エイゴンを描く前日譚に

「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)の新たなスピンオフ企画が始動したようだ。征服王エイゴン・ターガリエン1世のウェスタロス征服を描く前日譚が、製作の米HBOにて「積極的に議論」されているという。
米Varietyによると、本作は「ゲーム・オブ・スローンズ」の約300年前を舞台に、エイゴン1世と、妻であり姉のヴィセーニア&妹のレイニスが、軍隊や3頭のドラゴンの助けを借りて、ウェスタロス(七王国の内ドーンを除く六王国)を征服するまでを描く物語。これによってエイゴン1世はウェスタロスの初代国王、初めて“鉄の玉座”に座った人物となる。
現時点で企画は初期段階にあり、HBOは制作を開始するため脚本家を探している最中とのこと。長編映画を制作し、それをシリーズ化する可能性もあるようだが、現在のところ「計画は流動的」と伝えられている。なお、HBOは本件についてコメントを控えている。
「ゲーム・オブ・スローンズ」のスピンオフ企画はこれまでにも複数発表されてきたものの、現在までに実現した作品は「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」(2022-)のみ。ナオミ・ワッツ主演の前日譚「ザ・ロング・ナイト(原題:The Long Night)」はパイロット版が製作されたが、その仕上がりにHBOが満足せず、結果的にお蔵入りとなってしまった。
ちなみに、米HBO・HBO Maxのコンテンツ部門最高責任者を務めるケイシー・ブロイス氏によると、スピンオフ企画は「良い脚本」が最優先。「脚本が素晴らしく、シリーズに将来性があると感じられれば、どんな作品も歓迎する」とのことだ。新たな前日譚の脚本家に誰が就任するのか、今後の動きに注視したい。
なお「ゲーム・オブ・スローンズ」の約200年前を舞台にした「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」は2022年8月22日にリリースが開始され、第1話はHBOとHBO Maxで合計986万人もの視聴者数を獲得。HBO史上に残る新記録を樹立した。シーズン2は2023年4月に撮影開始、2024年夏以降にリリースの見込みだ。
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Source: Variety