「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン2、2024年夏の配信か ― HBO幹部がヒントを語る

「ゲーム・オブ・スローンズ」（2022-2019）の前日譚ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン2のリリース時期について、米HBO・HBO Maxのコンテンツ部門最高責任者を務めるケイシー・ブロイス氏がヒントを語っている。以前、原作者のジョージ・R・R・マーティンは2024年春の可能性にも言及していたが、もう少し遅くなりそうだ。

米Varietyのインタビューでブロイス氏は、シーズン2のリリース時期は次の2点が「よい推測」になると述べた。ひとつは“2024年のどこか”であること、もうひとつは“同年のエミー賞の対象期間には含まれない”ことだ。プライムタイム・エミー賞は、前年6月1日からその年の5月31日までに放送・配信された作品が対象となるため、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン2は少なくとも2024年6月以降、早くとも夏のリリースと考えられる。

またブロイス氏は、現在開発中といわれる「ゲーム・オブ・スローンズ」スピンオフ企画全体の方向性についても言及。リリースのスケジュールに決まりはなく、あくまでも「良い脚本が最優先」だという。「年に1本、年に2本という考え方はしていません。我々がワクワクするような脚本に基づいて進めたいと考えています」。

とはいえ、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」のような長い空白期間をなくすため、最終的にはスピンオフ作品を定期的にリリースすることがゴールではないのだろうか？ この質問に対し、ブロイス氏は「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」の実現には多大な労力が必要だったことを指摘。リリースのペースを調整するよりも、時間と労力をかけてクオリティの高い作品を送り出すことに重きを置いているようだ。

「『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』を製作するため、我々がたくさんの番組を開発し、パイロット版を撮影し、多数の脚本を用意したことを思い出してください。もう一度同じことをするには、同じだけの労力が必要です。様々なものを開発し、試行錯誤しなくてはなりません。何がうまくいくかはわからないので、我々は今これをやっている最中です。

私は、番組をいくつも作ることに反対しているわけではありません。当然ファンが望む数には限界があるでしょうけど、脚本が素晴らしく、シリーズに将来性があると感じられれば、どんな作品も歓迎します。」

なお、ジョン・スノウ（キット・ハリントン）を主役としたスピンオフ企画については、現在も開発段階であるとのこと。「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン2の正式なリリース時期とともに、続報を待ちたいところだ。

Source: Variety