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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ロケットは「ウラの主人公」だとジェームズ・ガン ─ 『VOLUME 3』復帰理由は「彼の物語を描くため」

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

「僕にとって、ロケットは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のウラ主人公だった」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の公開が2023年5月に迫る中、監督・脚本のジェームズ・ガンがロケット・ラクーンへの思いを米Entertainment Weeklyにて語った。本作はシリーズ3部作の完結編であり、現行メンバーの最終作。以前からロケットが大きな役割を担うことは明言されていたが、監督のこだわりは相当強いようだ。

ロケットをシリーズの“ウラ主人公”と呼ぶガン監督は、その理由がロケットのキャラクター性にあるのだと力を込める。「彼はガーディアンズ全員の特徴を体現していると思います。全員にトラウマがありますが、それをひとつにしたよう。彼のトラウマは誰よりも重いのです」。

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そのトラウマに直結しているのが、『VOLUME 3』のヴィランであるハイ・エボリュショナリーだ。ごく普通のアライグマだったロケットに遺伝子改造を施したのが、他ならぬこの人物なのである。

「ロケットはただの動物で良かったんです。しかし彼は、自分がなりたくもなかったものに変貌させられてしまった。変身そのものも極めて痛かったでしょうが、それによって彼は全員からの疎外感を味わったんです。『VOLUME 3』ではロケットの過去をきちんと描きます。彼がどこからやってきたのか、どんな人物なのか、何を経験したのか。それは小さな動物にはつらい道のりでした。」

すでにガンは自らのInstagramに、ロケットの“管理番号”である「89P13」を添えて、昔のロケットと思われる画像を投稿している。このことからも、『VOLUME 3』におけるロケットの重要度、ガンの思い入れの深さは十分うかがえるところだ。

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もともとロケットは、ガンが個人的に深く共感してきたキャラクター。本作には一時解雇を経ての再起用となったが、ガンは「ロケットの物語を描くことが(本作に)戻った理由のひとつ」とさえ言っている。「僕以上にロケットの物語をきちんと描ける人はいないと思っていたから」と。

現在、ガンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを正しく完結させることに心血を注いだとも強調している。「3作目の出来がいい3部作は片手で数えられるほどしかない」と笑いつつ、「最高の3部作にするために全力を尽くせたと思います」と胸を張るのだ。もちろん、サウンドトラックもシリーズの大きなポイント。「今回のサウンドトラックは過去2作に費やした労力の2倍がんばった」と、こちらの出来にも自信をにじませている。

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月3日(水・祝)公開

Source: Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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