『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』ピーター・クイルが思い描く幸せな結末とは? ─ ガモーラを失い「自分には何もないと思い込んでいる」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』最新作にして完結編、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(原題)』。主人公のスター・ロードことピーター・クイル(クリス・プラット)と、彼が想いを寄せるガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、ふたりの関係性が物語の重要な鍵を握ることになりそうだ。
ガモーラといえば、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でサノスから突き落とされて死亡したのち、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)にて再び姿を現した。失ったと思われた最愛の存在が当然目の前に現れ、クイルはガモーラへと近づき顔に触れようとするも、「私に触るな」と股間を思いっきり蹴られてしまう。このバージョンのガモーラは、クイルと出会う前の時代からやってきたため、事実上の別人なのである。
サンディエゴ・コミコン2022にて公開された本作の予告編情報によると、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後を舞台に、ガモーラがラヴェジャーズのリーダーとなり、ガーディアンズの記憶を持たないまま彼らのもとに現れる様子が描かれているとのこと。クイルにとってガモーラは何よりも大切な存在。しかし肝心のガモーラはというと、クイルのことを認識していないどころか、いまではガーディアンズとは別の組織と行動を共にしているのだ。
これによりクイルは激しい喪失感に見舞われているようだ。米Comicbook.comのインタビューにてクリス・プラットは、「彼は最愛の存在を失っている」としながら、クイルへのエモーショナルな想いを顕にしている。
「ガモーラは生きていますが、彼が誰であるのかは知りません。彼にとってガモーラは、人生の中で自分を理解し、受け入れてくれたたったひとりの人物だったんです。それにふたりは多くの喪失を共に乗り越えてきましたし、彼自身多くの喪失をすでに経験してきました。それでもクイルにはガモーラがいたんです。ただ、いまではその彼女すらいません。彼は自分には何もないと思い込んでいるんですよ。」
“もしもクイルが自らの結末を考えた場合、それはどんな内容になるのだろうか”。そんな質問に対してプラットは、「もしも彼が自分で結末を描くとしたら、それはとても幸せなもので、夕日に向かって走り去るようなものでしょう」と回答。クイルの考えを演じている俳優が代弁しているという変わった返しだが、「それが彼が手にする結末かもしれませんし、そうでないかもしれません。人生はいつも望むものを与えてくれるとは限らないんです」と意味深な言葉も残している。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』でピーター・クイルとガモーラは再び結ばれ、“幸せな結末”を迎えることはできるのだろうか。その運命は、2023年5月5日の米公開で明かされる。
Source:Comicbook.com