『グラディエーター』続編、脚本は完成済みか ─ リドリー・スコット「私が監督をやらないなんて馬鹿げている」
リドリー・スコット監督、『グラディエーター』(2000)続編企画の脚本執筆が順調に進められているようだ。監督本人によると、“脚本はすでに執筆されている”のだという。
『グラディエーター』は、ローマ帝国時代を舞台に、ラッセル・クロウ演じる復讐に燃える剣闘士の死闘を描き、アカデミー賞作品賞をはじめ世界中の映画賞を総なめにした名作だ。続編企画は、2018年11月に初報が伝えられ、主人公は、前作のマキシマス(ラッセル・クロウ)ではなく、コモドゥス(ホアキン・フェニックス)の甥であり、ルシッラ(コニー・ニールセン)の息子、ルキウスになる見込みと伝えられていた。物語の舞台は前作の25~30年後になるとのことだ。
続編企画における課題は脚本にあるとされていたが、このたびDeadlineのインタビューにて脚本の進捗についてあらためて問われたところ、「すでに執筆されています」とリドリー・スコット。「私たちには、素晴らしい拠点があり、素晴らしく論理的な目的地があります。『グラディエーター』のような映画を同じようにやることは出来ません。1作目から拾える要素は十分に存在するので、そこから続けていきます」。前作からの要素は踏襲されながらも、作風としては全く同じになるとは限らないということだろう。この情報を基に、Colliderは続編企画の脚本が完成済みであると報じている。
リドリー・スコット監督は前作で脚本家として参加していなかったが、続編企画では監督としてだけでなく、脚本家を兼任すると伝えられていたことがあった。しかし、Deadlineのインタビューアーは監督への質問の際に、もともと続編企画の脚本家に入っていたピーター・クレイグから、いまは『ゲティ家の身代金』(2017)などで知られる脚本家、デヴィッド・スカルパが参加していると言及。スコット監督の新作企画として控えている、ホアキン・フェニックス主演の歴史劇『Kitbag(原題)』の脚本にも参加している逸材だ。もっとも、スコット監督は脚本家の名前については言及していないため、実際のところ誰が執筆作業に取り組んでいるのかは定かでない。
なお、リドリー・スコットは続編での監督続投について「やらないわけありません。やらないなんて、私は馬鹿げていると思います」と意気込みを語っていた。
『グラディエーター』続編企画の製作は、2023年内に米国公開予定として進められている『Kitbag』の完成後に開始見込みとされている。つまり『グラディエーター』続編企画の公開は、2024年以降になる可能性が高そうだ。
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Source: ScreenRant , Collider , Deadline