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ライアン・ゴズリング&クリス・エヴァンスのスパイ映画、2021年1月から世界各国で撮影 ─ シリーズ化前提、ルッソ監督が見どころを予告

クリス・エヴァンス ライアン・ゴズリング ルッソ
Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14615990538/ | THE RIVER | Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48385334971/ | Remixed by THE RIVER

ライアン・ゴズリングクリス・エヴァンス主演、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)アンソニー&ジョー・ルッソ監督によるスパイ・アクション映画『The Gray Man(原題)』が、2021年1月から春にかけて世界各国で撮影される計画だ。2020年7月の第一報以来、情勢変化による企画への影響が危惧されていたが、当初の予定に変更はないという。

2020年12月5日(現地時間)、今回はオンライン開催となったブラジル発のコンベンションイベント「Comic Con Experience」に登場したルッソ兄弟は「1月の終わりにロサンゼルスで撮影を開始し、そのあと春にはヨーロッパでも撮ります」とコメント。コロナ禍の影響は受けていないといい、ジョーは「世界を股にかけた大作スパイ・スリラー」との方針を改めて強調した。「あらゆる場所で撮影しますし、それぞれの土地を訪れることが物語にとって非常に重要なんです」

作家マーク・グリーニーの小説『暗殺者グレイマン』(ハヤカワ文庫)に基づく本作は、鮮やかに姿を隠すがゆえに“人目につかない男”という意味の「グレイマン」という異名を持つ主人公、元CIA諜報員の暗殺者コート・ジェントリー(ライアン・ゴズリング)が、元同僚のロイド・ハンセン(クリス・エヴァンス)との追跡劇を繰り広げるというストーリー。製作・配信はNetflixが務め、同社史上最高の製作費2億ドル以上が投じられる。

以前から報じられていたように、本作は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)に近い作風になる見込み。アンソニーは「世界のスパイ・ネットワークやCIAが世界規模で直面している現在の状況」を描くアクション・スリラーでありつつ、「今の世界が抱える不安を描くという意味でも非常に同時代的な作品にしたい」と語った。「現在の複雑な社会問題をたくさんはらんでいる作品」だというのだ。

脚本はジョー・ルッソのほか、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までルッソ兄弟とタッグを組んできたクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリー。「脚本は良い出来ですし、キャストも素晴らしい」とジョーが自信をにじませれば、アンソニーは「クリスがキャプテン・アメリカとは真逆の役どころを演じるのも楽しみです」と話した。

またルッソ兄弟とNetflixは、本作をもって『007』にも並ぶほどのスパイ映画シリーズを始動させる狙い。“もしも1作目が成功すれば”ではなく、シリーズ化を前提に企画開発が進められており、ジョーは「1作目の謎にすべて答えることはしません。映画が終われば物語は完結しますが、広い世界には謎が残ります」と宣言している。「確たる結末があるのではなく、小説の一章のようにゆるやかな結末をもつ物語です」。すでにスピンオフ作品の可能性もあるという。

しかしながら、ルッソ兄弟が続編映画を自ら監督するかどうかは未知数だ。ジョーは「大好きな企画なので準備は楽しいし、キャストは大好きですが、いろいろな物語を語りたいとも思いますし、スケジュール次第ではすべてを指揮できないかもしれません」と述べ、「別のフィルムメーカーが撮ることもありうる」とした。

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。