【ファンタジー✕犯罪捜査】シーズン4日本初放送記念!海外ドラマ『GRIMM/グリム』入門ガイド

スーパー!ドラマTVにて、シーズン4の独占日本初放送が開始となりました、海外TVドラマ『GRIMM/グリム』。

グリム童話をはじめとした、世界各地の伝説や伝承を下地にしたダークファンタジーと、古くから根強い人気を持つ犯罪捜査ドラマを掛け合わせた、異色のハイブリッドドラマです。

本国アメリカでは、シーズン5の放送終了を前に早くもシーズン6が決定していて、すでに大人気シリーズとして定着しているこのドラマ。

しかし、日本での知名度にはまだまだ余地があるのではないでしょうか。

というわけで、今回は『GRIMM/グリム』の魅力的な世界をご紹介するとともに、気になるシーズン4の序盤もちょろっとチラ見せいたしましょう!

『GRIMM/グリム』イントロダクション

魔物や悪魔、モンスターが実在する現代社会。
そこで起きる不可思議な事件の中には、そんな彼らが起こしたものも数多く存在する。
魔物たちと相対するのは、グリムと呼ばれる一族。
普段、人間に化けている魔物たちの真の姿を見破れる能力を持つ彼らは、何世代にも渡って魔物たちを退治してきたのだった。
そして、新たにグリムとなった青年が、ひとり。
彼もまた、一族の末裔として魔物たちと対峙していくのであった。

主人公はポートランド警察の刑事、ニック・ブルクハルト

ニック・ブルクハルト 『GRIMM/グリム』公式サイト

ニック・ブルクハルト 『GRIMM/グリム』公式サイト

それまで、何の問題もなく暮らしてきた彼の世界は突如、一変します。

ある日突然に覚醒した、あり得ない存在を見ることができる能力
そして、叔母から明かされた一族のルーツ
自分たちの祖先はグリム童話の作者であるグリム兄弟であり、彼らは童話作家ではなく、現実に存在している魔物たちを狩るハンターだったと言うのです。
さらに、グリム童話は作り物の話ではなく、グリム兄弟をはじめとした一族が遺してきた魔物との戦いの記録なのだと。

当然、はじめは半信半疑だったものの、マリーから受け継いだ一族に伝わる武器や薬、魔物たちにまつわる資料、そして不可思議な事件と実際に目にした魔物の存在によって、徐々に自分の身に起こった現実を受け入れるようになります。

真実と現実に翻弄ながらも、半ば強制的に、今まで知らなかった世界へと引きずり込まれていくニック。
こうして、グリムとして目覚めた彼は、これから立ちはだかる様々な困難に立ち向かうこととなるのです。

 

これであなたもケアザイタ・シュリッヒ・ケネンに!覚えておきたい用語解説

グリム

タイトルにもなっているグリム
これはニックやその一族たち、つまり、普通の人間は気付かない、魔物本来の姿を目視できる力を持った者たちの呼び名です。
その数はごく少数しかおらず、はじめはニックと叔母のマリーしか登場しません。

普通の人間にとってのグリム童話のように、魔物たちにとってもグリムの存在はおとぎ話のようなもの。
小さい頃からグリムは危険な存在として教えられて育ったようで、実際、ニックがグリムと分かると魔物たちは、問答無用に襲い掛かる者、威嚇する者、驚く者、怯える者など、様々な反応を示します。

ヴェッセン

魔物の総称で、彼ら自身もこの呼び名を使っています。

ヴェッセンの中には様々な種族がいて、ニックの隠れた裏の相棒となるモンローは、狼のヴェッセン「ブルットバッド」。
グリム童話でいう大きな悪い狼ですが、モンロー自身は投薬や食事療法、ピラティスなどで本能を克服、人間の世界に溶け込んで生活しています。

人型のモンロー 『GRIMM/グリム』公式サイト

人型のモンロー 『GRIMM/グリム』公式サイト

ブルットバッドのモンロー 『GRIMM/グリム』公式サイト

ブルットバッドのモンロー 『GRIMM/グリム』公式サイト

他にも、執拗で狡猾な犬型のヴェッセン「フントイェガー」や、穏やかで大人しい「アイスビーバー」、山羊型のヴェッセン「ツィーゲフォルク」、蜂型の「メリファー」、ライオン型の「ローウェン」などなど、その数は思った以上に多いよう。
ニックが初めて目にしたヴェッセンは「ヘクセンビースト」といい、人間の姿のときは美しく魅力的な見目で誘惑や人心掌握を得意とするも、実は醜く腐敗した顔、ツァウバートランクス(魔法薬)の調合に長けた魔女型のヴェッセンでした。

ヘクセンビーストのアダリンド 『GRIMM/グリム』公式サイト

ヘクセンビーストのアダリンド 『GRIMM/グリム』公式サイト

モンローのように、数多くの魔物たちが本来の姿を隠して現代社会に適応し、普通の人間と同じように日々を暮らしています

ケアザイタ

グリムでもなくヴェッセンでもない普通の人間は、ケアザイタと呼ばれていています。

ニックの職場での相棒ハンクや、恋人であるジュリエットもケアザイタ。
ニックの正体はもちろん、ヴェッセンの存在も、過去のニックと同じように一切知りません。

ハンク・グリフィン 『GRIMM/グリム』公式サイト

ハンク・グリフィン 『GRIMM/グリム』公式サイト

ジュリエット・シルバートン 『GRIMM/グリム』公式サイト

ジュリエット・シルバートン 『GRIMM/グリム』公式サイト

ケアザイタの中でも、グリムやヴェッセンの存在を知る者たちのことを、ケアザイタ・シュリッヒ・ケネンと言います。
ということで、これであなたもケアザイタ・シュリッヒ・ケネンのひとりになったというわけです。

オススメポイントはここ!

こだわり抜いて計算された世界観

リアルな現代社会とグリム童話など空想の世界を融合させ、全体的に統一された世界観が違和感なく物語を進めていきます。

ヴェッセンの名前や呼び名などは、グリム童話からドイツ語風の発音にまとめていて、本当にありそうな造語だらけ。

ニックの基地とも言えるトレーラー内に置かれた武器や薬品も、えげつないものや怪しげなものがずらりと並んでいて興味をそそられます。

遺された資料を調べるニック 『GRIMM/グリム』公式サイト

遺された資料を調べるニック 『GRIMM/グリム』公式サイト

他にも、どんよりとした空やうっそうと生い茂った森などの地理的要素不安感や焦燥感を煽る音楽、回を重ねるごとに明らかにパワーアップしていくヴェッセンの造形など、隅々までディティールにこだわって創り上げられた結果、得も言われぬ不気味さを漂わせることに成功しています。

正義感強く 親しみの持てる主人公

なんといってもニックはつい最近までは全くなんにも知らないケアザイタだったのです。
右も左も分からないまま、資料を漁ってヴェッセンの正体や攻略法を調べたり、実際に身体を張って戦ったりと四苦八苦する姿は素直に応援したくなります

また、グリムの能力で例え犯人が分かったとしても、真実を周りにそのまま話すわけにはいきません。
なんとかうまくごまかしはするものの、今までとは違うニックの様子を察したジュリエットやハンクに疑念を抱かせてしまったりと、グリムだからこそ生まれる弊害が、ニックに襲い掛かります。

そんな様子に同情し、共感することができるので、より深く物語に入り込むことができるのです

ニックとモンローの関係がおもしろい

新米のへなちょこグリムであるニックは、何かあるとすぐモンローの元へと押しかけます。
はじめは嫌々ニックに協力するモンローですが、その知識と人のいい性格から、ときにはヴェッセンの世界を教える先生、ときには相棒、ときには友人……あらゆる場面でニックと関わり、やがては欠かせないパートナーとなっていきます

徐々に息の合ってくるふたりの関係を見守るのも、楽しみのひとつになることでしょう。

人当たりよく、ときにひょうひょうとした一面を見せるモンローは、一息つかせるユーモアを与えてくれる、必要不可欠な存在。
ホラーとユーモアがいい具合に配分されているので、そのメリハリがドラマをとても見やすくしてくれています

グリムVSヴェッセン だけじゃない!

ヴェッセンはグリムの敵、とひとくくりにはできません。
モンローのように、グリムに好意的な種族もいるのです。

また、ヴェッセンの中にも大きな勢力がいくつかあり、ただ単純にグリム対ヴェッセンという構図にはなりません。
様々なヴェッセンを追いかけているうちに、徐々に明らかになっていく緊張した対立と、そこに絡むグリムの歴史。
ニックはグリムとして覚醒したときからその運命が待ち受けていることを、やがて知っていくのです。

シーズン4放送開始!ニックと仲間たちはどうなっていくのか

【注意】

この先は、『グリム』シーズン3までのネタバレ内容が含まれています。

さて、シーズン3のフィナーレでは、とんでもない出来事がいくつも起こりました。

王家の刺客のフントイェガーに命を狙われ、重傷を負ったレナード警部。
正当防衛とはいえ、そのフントイェガーの首をはねたトラブル。
そして、アダリンドの策略によってグリムの力を失ってしまったニック。
結婚式にグリムを連れてきたことがばれてしまったモンローとロザリーも心配のまま、シーズン終了で、やきもきしたファンも多かったのではないでしょうか。

結婚式が台無しになったモンローとロザリー 『GRIMM/グリム』公式サイト

結婚式が台無しになったモンローとロザリー 『GRIMM/グリム』公式サイト

 

シーズン4は、各々緊迫したシーンからの幕開けです。

一度は心停止し、ダメかと思われたレナード警部でしたが、新たなキャラクター登場で一命を取り留めます。
なんとそれは彼の母親

ヘクセンビーストのエリザベスはレナード警部の母親 『GRIMM/グリム』公式サイト

ヘクセンビーストのエリザベスはレナード警部の母親 『GRIMM/グリム』公式サイト

アダリンドと同じくヘクセンビーストの彼女は、モンローとロザリーと共に、ニックのグリムの力を戻すべく協力してくれることに。
心強い味方ではありますが息子からの頼みとは言え、まだ信頼できるほど関わっているわけではないので、彼女の今後の動向に注意が必要です。

ニックと同じくグリムであるトラブルは、過去の出来事を踏まえて、またもや巡査部長のウーから疑いの目を向けられます。
他にも、ヴェッセンであるFBI捜査官からグリムの正体を見破られるも、思いがけない誘いを受けたり、力を失ったニックの代わりに、グリムであることの面倒事を一手に引き受ける役になります。

トラブルはそのあだ名の通りトラブルを連れてきます 『GRIMM/グリム』公式サイト

トラブルはそのあだ名の通りトラブルを連れてきます 『GRIMM/グリム』公式サイト

ウーはウーで、グリムの世界の一端を体験したことがあるために、その疑問をさらに深めていくことに。
トラブルだけでなく、ニックの正体やその真実をも知ることになるのでしょうか。
彼がニックたちの仲間に加わるのか、もしくはまたごまかされてしまうのか、この先の展開が楽しみです。

ウーもコミカル担当キャラのひとり 『GRIMM/グリム』公式サイト

ウーもコミカル担当キャラのひとり 『GRIMM/グリム』公式サイト

そして、肝心のニックはというと、力を失って戸惑うものの、力を取り戻すのか取り戻さないのかに悩むことになります。
このまま力を失えば、ジュリエットと共に、元の生活の戻ることができるのではないか。
しかし、それはモンローやロザリー、トラブルとの関係にも影響が出てしまうし、全く何も知らなかった過去に戻ること自体、不可能です。
モンローとロザリーが呪いの解除法を探っている間、ニックは自分で自分の在り方を改めて問うことになります。

大きな転機を迎えたニックと、彼を取り巻く仲間たちの今後に注目のシーズンになりそう。
それに加えて、子どもを追い求めるアダリンドと、アダリンドを騙して監禁する王家。
彼らの動向も見逃せません。
再び直接関わるとき、果たしてニックの力は元に戻っているのでしょうか。


今までにありそうでなかった設定と、魅力的なストーリーやキャラクター。
各エピソードには、「赤ずきん」「シンデレラ」など元になった童話があるので、それを想像してみるのもおもしろいと思います。
エピソードの中には、日本の怪談がモチーフとなったものもあるので、ぜひ探してみてください。

また、ヴェッセンの造形はハリウッドを代表するクリエイターたちがてがけています。
すべてをCGに頼るわけではなく、特殊メイクを使っての表現は表情豊かで一見の価値あり。
このドラマの魅力の一端を担っています。

 

海外TVドラマ『GRIMM/グリム』は冒頭にお伝えした通り、現在、スーパードラマTVでシーズン4を絶賛放送中。
シーズン1から3はすでに好評発売中&レンタル中ですので、まだまだ追いつくには十分間に合います!
あなたもぜひ、この『GRIMM/グリム』ワールドへ足を踏み入れてみてください。

Season1 Film © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.Season2 Film © 2012/13 Universal Studios. All Rights Reserved.Season3 Film © 2014 Universal Studios. All Rights Reserved.Season4 Film © 2015 Universal Studios. All Rights Reserved. © 2014 Open 4 Business Productions LLC. All rights reserved.

About the author

洋画・海外ドラマ大好きマン、海外俳優オタ。 映画をスクリーンで観賞することが好きで、映画館にはほぼ毎週通っています。 誰が読んでも分かりやすい記事を書くのがモットー。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ポップカルチャーは世界を変える

TwitterでTHE RIVERをフォローしよう!


こちらの記事もオススメ

JOIN THE DISCUSSION

※承認されたコメントのみ掲載されます。