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ジェームズ・ガン、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』雷神ソーの登場を拒否していた ─ 「あのキャラクターをよく知らないから」

ジェームズ・ガン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28557194032/

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを手がけたジェームズ・ガンが、第3作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)に雷神ソーを登場させることを拒否していたことを明かした。米Entertainment Weeklyにて語っている。

アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のラストでは、クリス・ヘムズワース演じるソーが、地球を離れるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの旅に同行することを決める。ガンはこのラストを事前に聞かされていなかったことを以前にも認めていたが、自身の創作にあたっては、マーベル側に対して実際に抵抗していたようだ。

「脚本のメモに書いたんですよ、“ソーを『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に出したくない。ソーの登場する映画にはしたくない”と。僕はあのキャラクターをよく知らないんです。ソーの映画は観ているし、クリス・ヘムズワースも人として大好きですが、どうやって脚本に書けばいいのかわからないから。」

製作の時系列で言えば、ガンは『VOLUME 3』の脚本を『エンドゲーム』公開前の2018年6月に完成させていた。もちろん、その時点でソーとガーディアンズが行動をともにする展開は一切考えていなかったのである。翌7月、ガンは過去の言動が原因でディズニーに一時解雇されており、再雇用が決まったのは2019年3月のこと。ガンは『エンドゲーム』にはほとんど関わることができなかったとみられる。

抵抗の結果かどうかはさておき、マーベル・スタジオは『ソー:ラブ&サンダー』(2022)にガーディアンズを登場させることで一件落着をはかった。過去にも『VOLUME 3』に「ソーを出す気は一切なかった」と語っていたガンは、「ケヴィン(・ファイギ)から、“タイカ(・ワイティティ)が『ソー』を撮るので、そこにガーディアンズを出したい”と。“助かった!”と言いました」と述べている。「タイカが僕の代わりに責任を取ってくれた」と。

Source: Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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