ジェイク・ギレンホール、『スパイダーマン』のおかげで「演技を楽しむこと」を思い出す

『ブロークバック・マウンテン』(2005)で同性愛者のカウボーイを演じてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、様々なジャンルの作品で活躍しているジェイク・ギレンホールが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)で「演技を楽しむこと」を思い出したと語っている。
米Vanity Fairとのインタビューで、俳優としてのキャリアを時系列を追って振り返ったジェイク・ギレンホール。『ファー・フロム・ホーム』の出演について、次のように発言している。
「興味深いのは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に出演した時……、僕は自分のことを真剣に考えすぎていたと思います。実際、そうだったのは確かです。本来、自分が持っている遊び心や楽しさを失っていたと思います。教室のおどけ者のような感じで、肩をポンと叩いたり変な顔をするというアイデアを思いついて話をしました。そういった生真面目さを全て投げ捨てて、色んな意味で、ずっと自分がなりたかった俳優になれて、心が浄化されました。」

『ファー・フロム・ホーム』でヴィランのミステリオ/クエンティン・ベックをコミカルかつ邪悪に演じたギレンホールは、こうも続けている。
「遊び心や楽しさ、自分がここにいて、こんなことが出来るんだという感謝の気持ちも見つけました。そして、なんと言っても映画製作はファミリーが全てであり、一緒に映画を作る人々との経験が全てなんです。それから、僕たちは人生で自分を見つける旅をしていると思いますが、『スパイダーマン』の場合は僕自身を見つける旅でした。“演技って本当に楽しいんだ”と実感したと思います。“楽しもう!”って。そして、一緒に仕事をした人たちが素晴らしかった。人生はアっという間に過ぎていくから、自分の周りの人々や生活を楽しまないと。」
『ファー・フロム・ホーム』でのびのびとヴィラン役を楽しみながら演じた様子のギレンホール。「素晴らしかった」という共演者には、きっとトム・ホランドの存在もあるはずだ。
『ファー・フロム・ホーム』以前にはボストンマラソン爆弾テロ事件を描いた『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』(2017)で両脚切断の重傷を負ったジェフ・ボーマン役で主演。西部劇映画『ゴールデン・リバー』(2018)では殺し屋兄弟の連絡係を演じた。『ファー・フロム・ホーム』で「楽しむ」気持ちを取り戻した後は、最新作『アンビュランス』で銀行強盗の首謀者役で主演している。
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Source:Vanity Fair