マーク・ハミル、『スター・ウォーズ』復帰は「間違いだと思っていた」 ─ 再演の決め手はハリソン・フォードが引き受けていたから?

『スター・ウォーズ』ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルは、ディズニーによるルーカスフィルム買収後の新3部作『フォースの覚醒』(2015)『最後のジェダイ』(2017)『スカイウォーカーの夜明け』(2019)で待望の復帰を果たした。
『フォースの覚醒』ではわずかな出番となったが、『最後のジェダイ』で本格再登場を果たし、老マスターとして新世代のジェダイを改めて指導。伝説的なキャラクターであるだけに、その描写には世界中で賛否が巻き起こることとなった。
演じたハミルは映画公開当時から、『最後のジェダイ』での自身の役の描かれ方について不満を抱いていたことを隠していなかった。新たに米The Hollywood Reporterでは、復帰オファーを持ちかけられた時の複雑な心境を振り返っている。
「復帰には本当に懸念があったんです。これは間違いじゃないかと思った」。ハミルはそう語り、「奇跡というのは、2度は得られない。新しい世代のキャラクターにきちんと集中すべきだと思いました」と、続編から距離を置こうとした胸の内を明かす。
ハミルが意識したのは、盟友であるハン・ソロ役のハリソン・フォードがどう出るかだった。フォードは皮肉屋で、どこかドライなところがある。「“どうせハリソンはやらないだろう”と踏んでいたんです。彼はハン・ソロについてちょこちょこ話すことに苛立っていましたから」。
ところがその後、フォードがハン・ソロ再演するらしいとの事実をニュースで知ることになる。「まるで僕も徴兵されたような気分でした」と、ハミルは驚き、自身も再演を引き受ける決心をした。「だって、もしも僕だけが(出演を)断ったら、オタク界で最も嫌われる男になってしまうからね」。
どちらかというと“周囲に合わせて” “ファンを気にして”といった心境からジェダイのローブに再び袖を通したハミル。新たな物語でルークは隠居して自暴自棄な老人になっているとの設定が与えられたが、自分を納得させるためにオリジナルの背景を考案していたと、ハミルは以前のインタビューで語っている。「彼はある女性と恋に落ちるのです。だからジェダイを捨てたのです。彼らは子どもをもうける。ある時、その幼児が、放置されていたライトセーバーを拾い、ボタンを押して起動してしまい、即死してしまう。妻は悲しみに暮れ、自殺してしまう。そういう話を考えていました」。
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Source:The Hollywood Reporter